断裂し固定化した辛い1月を超えて、如月の2月が来た。
マイナス10度の朝は、トイレの水道管が凍り排水が出来ない。
お湯を温め何度も管に流している。
九州・福岡の阿部守さんの滞在日程の連絡がある。
6日来道洞爺の高臣さんの工房へ。そこで鉄とガラスの共作作業。
8日テンポラリー到着。9日清華亭設置作業。10、11日オホーツク
行き。12、13日テンポラリー展示。14日初日オープニング。
15日離札。かなり濃密な日程である。
ドイツ・ベルリン在住の谷口顕一郎さんより便りある。
オランダ司法省に設置した作品無事展示完了との事。
ドキュメントの作成にかかっていて、完成次第送ると書かれていた。
彼の親友斎藤玄輔さんの個展が3月下旬予定と伝えたら、とても
喜んでいた。斎藤さん曰く、死ぬ気でやる、と。
さらにその前に春ヨーロッパで展示をするSさんの滞在制作の予定も
伝えた。Sさんは谷口さんの後輩であり、このふたりの札幌での動きは、
遠い欧州の空と極東の北の空が熱い友情で繋がるように感じられる。
人の身体の関節が有機的に連係しているように、人間の心にも精神的
関節のようなものが存在する。
九州とかドイツとか目に見える境界は存在するのだけれど、人にはその
境界で分断されない心の関節がある。
それをきっと人は、友情とか志とかいう言葉で表している。
手と腕を繋ぐ骨・関節のような、ふたつの世界を繋ぐもうひとつの
柔らかで確かな存在。
この異なる界(さかい)を繋ぐ柔らかな世界を、私たちはほんとうに大切に
しなければならない。
これは1月の骨折事故の偽らざる実感である。
ふっ、・・。
骨折り損のくたびれ儲け・・・。
否、骨身を惜しまず・・か。
*阿部守(鉄)×高臣大介(ガラス)「野傍の泉(ヌプサムメム)」展
2月14日(火)-19日(日)am11時ーpm7時。
*同上清華亭外庭展ー2月13日(月)-26日(日)
am9時ーpm4時。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503