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テンポラリー通信

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2011年 12月 25日

飛んでサッポロー多摩美・余位くんー烈々布(31)

先日吉増剛造×石田尚志「Cineーオペラシオン」の制作映像を送ってくれ
た東京・多摩美大院生の鈴木余位くんが、突如来廊。
2年振りの再会となった。
今年9月10日の東京都現代美術館で行なわれた吉増×石田の相互映像
パフォーマンスを見事に捉えたその記録映像とともに、<北海道に、サッポ
ロに・・・行きたくてたまらないのですが・・・>と便りをくれた鈴木余位くんが
飛んで来たのだ。
2年前暮、東京・目黒美術館「’文化’資源としての<炭鉱>」展で石田
尚志さんに紹介され、それ以来交流が続いていたが、本当にとうとうの
札幌初上陸である。
石狩河口から悪天候で引き返して来た写真家のM・佐藤さんも前後して
来たので、早速彼を紹介した。
M・佐藤さんは石狩河口で雪に車が埋まり惨々だったという。
鈴木さんは北海道も初めてで、今回吉増さんの「石狩河口/坐ル ふた
たび」展を見に来ている事だから、ふたりの為に大野一雄の石狩河口公演
の映像を見せる事にした。
吉増剛造の’94年の「石狩河口/坐ル」の原点ともなる’91年9月の大野
一雄の舞踏公演である。
それから鈴木余位くんの撮影した吉増×石田の映像と続け、何とも濃い
映像の時間が続いた。
その間美術家のHさん、Yくん、Mさんが来た。
昼前に着いた鈴木余位くんは、夕方から8ミリフイルムを廻し始め、会場
の内外を丹念に撮影している。
そこへ一通の葉書が届いたが、それがなんと吉増さんからのお礼の便り
だった。
不思議なタイミングで、鈴木余位くんと顔を合わせて吃驚したのだ。
今朝一番の飛行機で東京へ帰った鈴木余位くんは、この嵐のような
札幌での一日をどう感じて帰ったのだろうか。
彼の訪問は、来年の石田尚志、吉増剛造の再来訪への大きな弾みを
予感させるものだった。
次の映像を主体とするふたりの展示の為に、彼の存在は明らかにキー
となる存在となるだろう。
そう感じさせるなにかが、今回の鈴木余位くんの初上陸の熱い想いにはある。

吉増さん、石田さん、
遠くの想いが会場まで引き寄せられ、本当に飛んできましたぜ!

*吉増剛造展「石狩河口/坐ル ふたたび」-12月31日(土)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2011-12-25 12:33 | Comments(0)


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