テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2011年 12月 21日

縫うようにシーツー烈々布(28)

あれはなんだったのだろう。
誰もが知っている衆知のゾーン、大通り公園ー植物園ー北大構内。
そこを縫うように8人の獣たちが歩いた。
切れ切れの端布を縫い付けるように歩行した。
その歩行の針に泉池の水跡が糸となって、それぞれが一枚の布を
織ったのである。
その布の名前はサッポロ・イシカリ・シーツ。

一日おいて今日帰京する吉増さんから昨日電話があった。
すごく濃い一夜・・・。来年もよろしく・・。
忘れた片っ方の手袋、返す荷物に入れておいて・・。

今朝は晴れて白い光が廊内を満たしている。
銅板長尺478cm×36・5cm4巻。
銅板を銅糸で縫って一巻の長さに仕上げたのが、
今はいない彫刻家若林奮さんという。
そうか、この銅板もまた縫われたものだったのだ。
あの泉池の道の縫うような歩行と同じ、
切れ切れの銅板を縫う彫刻家の指。
そこを縫う・叩く歩行のハンマー。
それぞれは何を縫い打刻したか。
単なる移動ではない、歩行の刻印・歩行の織目。
そして見えたシーツ。
そこに広がった織布の、歩行糸が織り出された模様は、
歩行の彫り出した新鮮なひとつの風景(シーツ)である。

振り返ると奇跡のようなあの道行きは、銅板長尺一巻イシカリシーツ・
吉増剛造サッポロ道行きだったと思える。

*吉増剛造展「石狩河口/座ル ふたたび」-12月31日(土)まで。
 am11時ーpm7時・月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
[PR]

by kakiten | 2011-12-21 13:01 | Comments(0)


<< 一夜明けてー烈々布(29)      白い泉池の道ー烈々布(27) >>