日が射して久し振りの晴天。
ぬかるむ道。
朝、少し遅れて自宅でTVを見る。某局の街角探訪番組。
先日取材された時の放映である。
地域に生きる人たちが主題の、何とか音頭の復活とか趣味のハワイアンを
楽しむ人たちとか、地産の食材を活かしている人ととかが特集される。
地域に生きて地域に収斂されるこの番組は、ご近所の好奇心をくすぐる。
私の出番は2分位のものだったが、何か異質な感じが自分でもした。
それでも吉増さんの作品は展示作業中ながらきちっと映され、世界的詩人
とのコメントも付いてフルネームで紹介された。
1時間近い収録の大半はカットされ、途中の「吉増ゴンゾウさん」というイン
タビユー発言は切られていた。
自分を外から見る事はなかなかないから、映像に登場するシーンでは
自分が自分でないように見ていた。
こんな風に見えるんだと、不思議な生き物を見るように見ていたのである。
とっつきが悪いなあ~。
でも吉増さんの銅版のギラリとした存在感とマッチしていて、これはこれで
この番組の中では異彩を放っていたように思う。
人の良い善良な町民にはさっぱり見えないけれど・・。
作品も空間も趣味に生きる善良な小市民性の枠に嵌らず、番組制作者も
苦労した事と思う。
円山北町時代には、何度かTV番組に取り上げられた事があったが、その頃
と現在では風貌もしている事の姿勢も変化してきている。
久し振りに映像に映し出された自分を見ていて、そう思うのである。
とっつきの悪そうな所は同じかも知れないが、である。
北郊外の場末の小さなギヤラリーからその辺境に収斂する事無く、場から
発して地域を透徹して世界に問う、そんな生意気さの一端を垣間見える事は、
多分に吉増剛造作品の存在に助けられていたかと思う。
それが、番組全体では、うん?という異質な感じも与えていた。
それにしても、やはり吉増さんの銅版作品の存在感は、たいしたものである。
映像は時に、凄くリアルで正直なものだ。
*吉増剛造展「石狩河口/座ル ふたたび」-12月1日(木)-31日(土)
am11時ーpm7時:月曜定休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503