今回のDMの評判が良いと書いたら、さらに遠くから送れとメールが届いた。
ニューヨークのNさんとスイスのIさんから。
横文字で住所を書くのは間違いそうで苦手だ。
さらにもうひとつの理由は、届いた住所の英語文字が横に流れてよく読み
取れない所為もある。
こういう時はメールの末尾に活字のように、きちっと印字されていた方が
安心である。
外国から頂く手紙や葉書は勿論嬉しいのだが、住所は手書きなので読み
取るのに不安がある。
書き写していてスペルの違いが気になるのである。
念のためメールで正確な住所を送って頂く事にした。
昨日教育大2年のSくんが来る。
冬休みを利用してドイツへ行くと言う。
それならばと、ベルリンにいる谷口顕一郎さんに今回のDMを運んでもらう
事にした。この住所もなにか間違いそうで自信がなかったから、運んで手渡
して貰う事が一番良いと思ったのだ。
メールではすっと繋がる事が、手紙や葉書となると随分と不安になるもので
ある。iがlに見えたり、mがnに見えたりして、綴りが間違えば届かない気が
するのである。さらに自分の書く横文字の書き方の下手さ加減も気になって
最後は我折るのだ。
そうはいっても、実際に手元に届く葉書や手紙の保つ質感は、絶対に電子的
通信にはない暖かさと感動がある。
手で触れて、開いて、見る。
表と裏をひっくり返し、手書きの文面を読む。
その時間と空間には色んなものが詰まっている。
切手の模様も、時にその場処・国の特徴が表れて楽しい。
貰う方の気持ちになって、送る方ももう少し努力して良い手紙・葉書を投函す
るように、これから年賀状の季節にもう少し努力しなければならないと思う。
*吉増剛造展「石狩河口/座ル ふたたび」-12月1日(木)ー31日(土)
am11時ーpm7時:月曜定休。
テンポラリースペ-ス札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503