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テンポラリー通信

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2011年 12月 04日

雨雪・雪泥ー烈々布(15)

雨混じりの雪泥道、歩くのに苦労する。
これで午後から冷え込めば、ツルツルのガタガタ道。
どちらにせよ、歩くのに難儀する道だ。
新雪がふんわりと積って、世界が新鮮に輝く澄んだ冬。
それとは正反対のグジャ、グジャ、凸凹道路。
足下に気を取られていると、走る車の飛沫に襲われる。
天気予報では、午前は雨午後から雪となっている。
明日は横なぶりの雪だるまマーク。吹雪のようだ。
吉増剛造展後期も3日を終え、銅板作品の新たな発見に心躍らせる
感想も多い。
外の白い雪道からの光の反射が、銅板に叩き込んだ文字の亀裂の
隙間から洩れて、不思議な形象を浮かばせる。
これは時にもう意味を表す文字ではない。
文字によって導かれたある象形である。
詩行というものが意味性から脱出して、打刻された鑿の一撃一撃による
打魂のように在る。
銅板の保つ柔らかな強靭さ、そのナメシ皮のような赤銅色の皮膚感。
そこに強烈な打刻の痕が、文字の意味性を捨象する形象彫刻に変えて
いる。
吉増剛造の詩の構造そのものを、ヴィジュアルに形象化した彫刻作品
としてこの銅板作品はあると思える。
だから彼の詩の朗読とこの会場は、今までにない声と視覚的な形象が
一体化した空間を創っているのだ。
あとは本人が来て、この空間はさらなる三次元・四次元の世界となるだろう。
これにGOZOCINEが上映されれば、一瞬ワープする世界となるのかも
知れない。
会期後半、詩人の登場が今からワクワクする気持で待たれるのだ。

*吉増剛造展「石狩河口/座ル ふたたび」-12月1日(木)-31日(土)
 am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2011-12-04 12:43 | Comments(0)


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