17年のビットウイーン、時の櫂を漕ぐ。
オールの起す細波が、過去と今を繋いでいる。
この小さな細波が、「’94石狩河口/坐ル」から今年の「石狩河口/
坐ル ふたたび」へと触れて2011年ー1994年を新たな波動へと
変えていく。
この時間は、極めて個人的な人生上の激変も含めて、
私には貴重な連続性である。
削ぎ落とすように親身な状況が喪われて、丸裸の歩行だけが
続いていたから。
かってあった親身な状況とともに喪われた多くのもの。
その喪失の果てに、透徹した鋼のように凝縮するものがある。
そして今、綻びた時の穴を縫鋳込むように、資料の糸を編んで
会場空間を創っているのだ。
朝、西の山並みには白い縁取りが澄んだ青空に刺さっていた。
街に雪はまだ積らず、乾いた枯葉が舞っている。
*吉増剛造展前期「’94石狩河口/坐ル 石狩シーツ誕生」
11月15日(火)-27日(日)am11時ーpm7時:月曜定休。
*吉増剛造展後期「石狩河口/坐る ふたたび」
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503