テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2011年 11月 12日

1994年「石狩シーツ」誕生展ー秋冷秋水(23)

美しい展示となる。
吉増剛造展前期「’94 石狩河口/坐ル”石狩シーツ”誕生」。
当時の草稿を7点。
そこに当時刻印された銅板の写真を添えた。
さらに石狩河口岸辺で撮影された銅版写真のポストカード7枚。
その他に「石狩シーツ」ユリイカ誌初出ゲラ原稿コピー。
「石狩シーツ」朗読CD発売時の大判ポスター。
その最初のCDと普及版CD。
あとは1994年展示時の会場写真数冊と当時のFAX往還資料ファイル3冊。
どれもがあの時の熱い時を伝えるものである。

17年の時を経て、場所も円山北町界川界隈から緑の運河エルムゾーンへと
移りつつも、これらの資料は今も変わらぬ新鮮な光を発している。
この光の感触はなんなのか。
今秋最後の小春日和の薄い黄金色の光を浴びて、7枚の苦闘の跡を記した
草稿が黄金虫のように空中に沁みている。
来週からの2週間、そっと深くこの場で呼吸を繰り返し、次なる展示を
息を潜めて時間の呼気を吐き出す事だろう。
そして、翌々週から始る長尺銅版4巻の羽衣のような詩句の絵巻物。
「石狩河口/坐ル ふたたび」展。
深く垂直な軸心を垂鉛のように沈めて、再び見えない川の海への
<みちゆき>が始る。
それぞれの開かれた世界へと繋がる不可視の海。
その道程・回路のように<ふたたび>の深化が始るのだ。

*吉増剛造展前期「’94石狩河口/坐ル・石狩シーツ誕生」
 11月15日(火)-27日(日)am11時ーpm7時:月曜定休。
*吉増剛造展後期「石狩河口/坐ル ふたたび」
 12月1日(木)-31日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
[PR]

by kakiten | 2011-11-12 13:23 | Comments(0)


<< 北風吹くー烈々布(1)      裸木の空へー秋冷秋水(22) >>