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テンポラリー通信

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2011年 10月 23日

雨の紅葉―秋冷秋水(8)

暖かい雨が降っている。
木々が濡れて、紅葉が深みを増す。
風が無い。
こんな日は傘を差して、一日森の周辺を歩きたい。
家を出て円山周辺の道を歩きながら、そう思った。
昨夜も雨だったので、昨日は自転車を置いて帰ったのだ。
車が飛沫を上げてすれ違う。
枯葉が舞って、水溜りの中。
梢の紅葉と路面の濡れた落葉が、雨の色彩を唄っている。
歩く舗道には土の匂いがしない。
もしこれが森の中だったら、朽ちてゆく枯葉の匂いがするだろう。
風が無いから、小鳥の羽音鳴き声も聞こえているかも知れない。
街は車の微かなガソリンの匂いと、飛沫音。
それでも自転車の走行とは違う、歩行のリズムと揺れる景観。

画廊に着くと日曜休日の朝すでに、森本さんが制作に勤しんでいた。
3点目、中くらいの大きさの作品が途中まで出来ている。
冴えた赤が出て来た。
2点目に出来上がった作品は、すでに南側窓際に吊るされている。
これは死火山のような風景の広がる暗い蒼い絵。
来年北欧に行くというSさんが先日この絵を見て歓声を上げた。
私こんな風景を求めて、北欧へ行くの!
ともに熱い赤のイメージを与える人たちなのに、その真逆の世界が訪れる。
両極のエネルギーがきっとふたりを訪れているに違いない。
森本さんとSさん。
ふたりの作家の不思議な交点だ。

雨の静かな日曜日
静かな制作の時間が過ぎてゆく。

*森本めぐみ滞在制作展「ものもつ子のこと」-10月12日(水)-30日(日)
 am11時ーpm7時;月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fsx011-737-5503
 

by kakiten | 2011-10-23 14:50 | Comments(0)


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