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テンポラリー通信

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2011年 09月 24日

蔦の実ー点と線(7)

壁の蔦がびっしりと繁り、実がたわわに生っている。
花の春・夏、実の秋。
そうでもないか・・・。秋に咲く花もある。
今朝も晴れて青空が広がる。
しかし秋の空、雲が流れ日が翳る。
夏と冬の間、
短い秋がさらさらと流れるように光っている。
来週から次回展まで少し時間がある。
南東の丘陵地帯と西北の山部地帯を散策する積り。
足と五感で自らの住む場のエッジ(界)を確かめたい。
後志国と石狩国の境界、空知国と石狩国の境界を。

小さな境界、村の界は大分見て歩いた。
大きな国境をもう一度確かめたい。
国は国でも国家という邦(くに)ではない。
お国自慢、お国訛りの国である。
後志地方と石狩地方の際(きわ)。銭函峠ー春香山。
空知地方と石狩地方の際(きわ)。月寒丘陵ー馬追丘陵。
地形と地相の界(さかい)を歩く。

藤谷康晴展もあと一日。
この個展は、一冊のカタログテキストに纏める予定という。
30歳、一区切りの仕事記録である。
これも自らが創る、ひとつの界(さかい)。
そこからまた世界が広がるのだ。
界を起点として、内へ外へと往還する命の螺旋のように。
人の中にも地形がある。
界(さかい)が開き深まる。
精神(こころ)の地形・地相のように。

*藤谷康晴展「覚醒庵~ドローイング伽藍~」-9月25日(日)まで。
 am11時ーpm7時。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2011-09-24 12:05 | Comments(0)


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