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テンポラリー通信

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2011年 07月 13日

赦しの赤ー夏日幻想(25)

赤は宇宙の大火、すなわち太陽の色。
さらに転じて体内の大火、すなわち心であり、まごころ。
そして赤とは赤裸々、赤心、赤子。何も無い事。
この意味を有する赤が入った<赦す>は、認可・許可の<許す>とは
意味が違う。
杉山留美子さんの色彩には、その赤がある。
「HERE・NOW あるいは難思光」という一見難解な個展タイトルは、
そのまま、「ここで・今 難を思う光」を光彩として色彩化した絵画と思う。
そしてその光彩は、赦しの赤をトニカとしている。
困難をあるがまま見詰め受容する。
3・11以降の作家の現実と向き合う心が、この赤を基調とする絵画に
深く秘められている。
<スイーツ>で群れ、<ビギニング>で群れるこれら下心たっぷりの美術展
などに群れる者たちに比べれば、このたったひとりの個展の方がどれほど
真にラデイカルであるか。
杉山留美子さんのさらなる精進を心から願い、期待するものである。

湿度が高く、体調が優れない日が続く。
この程度でも疲れるのだから、被災地や本州各地の生活は如何ばかりかと
思う。腐敗した魚にハエが群がり、悪臭が立ち込め東北の港町の人たちは
今日も耐え生きている。
「HERE・NOW あるいは難思光」
困難を直視し、光の花を描いた杉山留美子さんに心からの敬意を表する。

*西田卓司展ー7月末日~予定。
*及川恒平フォークライブ「まだあたたかい悲しみー其のⅣ」
 8月21日(日)午後5時半~予約2500円当日3000円。
*藤谷康晴展^8月末日~

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel.fax011-737-5503

by kakiten | 2011-07-13 13:35 | Comments(0)


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