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テンポラリー通信

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2011年 07月 06日

不調な日ー夏日幻想(20)

昂揚するものと内に篭もるものとの落差がある。
疲れが溜まっている。
胃に不快感がある。
4年前の軽い胃潰瘍を思い出す。
捻挫、腰痛、そして胃。
なにかガタガタだなあ。
予定したNくんの個展が順延になって、気が抜けた所為もある。
その間に「織姫たちのスイーツ・アートー楽しい現代美術入門ー
とか、胃に来るような腹立たしい展覧会も苛つくものがある。
良い作家たちが、ほいほいとこうした小細工を効かせた企画に乗り、
今この時期、もっと深く本質を見詰め個展に結晶化して欲しいのになんだ。
そんな苛立ちもある。
なにか人が多数集まりそうな場所と金銭的優遇さえ整えば、スイーツ・アート
なぞというどうしようもない企画に、姫などと煽てられて、ほいほいと作品を
出すのか。
姫たちも姫たちなら、野郎たちも野郎たちである。
群れて、溜まって、個で勝負しない。
女衒屋みたいなアートブローカーが、テナント集めみたいに群れた
パック企画で穴埋めに暗躍する。
その美味しそうな企画に、ほいほいと乗り、数合わせで個の負担を軽減
して誤魔化す。
群れるなら理念を持て!
なかがわ・つかさが公募展の団体に噛み付いた時代と何も変わらない本質
が、まだまだ罷り通っている。
その時代よりさらに知能犯的に、小細工が発達している。
そうだろう、「織姫たちのスイーツ・アート」などという群れ方は。
理念もなければ、ハングリーもない。
大衆と資本への媚びだけではないか。

個々の作家が個々の作品として、例え何らかの放射能を発して評価されたと
しても、企画の棟屋自体が壊れているので、悪い放射能としてしか作用しない
事だけは言っておく。
楽しい現代美術入門などという、上から目線の煽てに乗るほど人は甘くない。
プロといわれる人たちと被災地の一般個人の賢さの落差が、今ほど際立つ時
もない事実に、何故気が付かないのか。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2011-07-06 14:24 | Comments(0)


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