昂揚するものと内に篭もるものとの落差がある。
疲れが溜まっている。
胃に不快感がある。
4年前の軽い胃潰瘍を思い出す。
捻挫、腰痛、そして胃。
なにかガタガタだなあ。
予定したNくんの個展が順延になって、気が抜けた所為もある。
その間に「織姫たちのスイーツ・アートー楽しい現代美術入門ー
とか、胃に来るような腹立たしい展覧会も苛つくものがある。
良い作家たちが、ほいほいとこうした小細工を効かせた企画に乗り、
今この時期、もっと深く本質を見詰め個展に結晶化して欲しいのになんだ。
そんな苛立ちもある。
なにか人が多数集まりそうな場所と金銭的優遇さえ整えば、スイーツ・アート
なぞというどうしようもない企画に、姫などと煽てられて、ほいほいと作品を
出すのか。
姫たちも姫たちなら、野郎たちも野郎たちである。
群れて、溜まって、個で勝負しない。
女衒屋みたいなアートブローカーが、テナント集めみたいに群れた
パック企画で穴埋めに暗躍する。
その美味しそうな企画に、ほいほいと乗り、数合わせで個の負担を軽減
して誤魔化す。
群れるなら理念を持て!
なかがわ・つかさが公募展の団体に噛み付いた時代と何も変わらない本質
が、まだまだ罷り通っている。
その時代よりさらに知能犯的に、小細工が発達している。
そうだろう、「織姫たちのスイーツ・アート」などという群れ方は。
理念もなければ、ハングリーもない。
大衆と資本への媚びだけではないか。
個々の作家が個々の作品として、例え何らかの放射能を発して評価されたと
しても、企画の棟屋自体が壊れているので、悪い放射能としてしか作用しない
事だけは言っておく。
楽しい現代美術入門などという、上から目線の煽てに乗るほど人は甘くない。
プロといわれる人たちと被災地の一般個人の賢さの落差が、今ほど際立つ時
もない事実に、何故気が付かないのか。
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