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テンポラリー通信

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2011年 07月 02日

バタンQ~夏日幻想(17)

足の捻挫で、片っ方の腰に負担があったのか、朝歯を磨いていて
げぇ~となり変に腰を捻って腰痛。軽いぎっくり腰になる。
齋藤周展終って気が抜けたのか・・・。
それでも一日休んで翌日は、約束のエルムゾーン散策で、植物園へ。
大通り西8丁目のイサムノグチ・ブラックマントラ前からゆっくり歩いて
待ち合わせ場所の植物園前に行く。
早く着いたので、門前で腰を掛け待つ。
座って固定すると腰が痛む。
歩いている方が良い。
やがて来た待ち人と園内に入り、春楡の下で腰を伸ばし横になる。
梢の向こうに曇天が広がり、やぶ蚊が集る。
それでも気持が落ち着いた。
樹はいいなあ。
それから伊藤邸ー清華亭ー北大と歩く予定だったが、この日は断念する。

ハミガキブログも定休日以外で休む事は、あまりないのだが、
今回は自宅で何もせず休養。
時に来し方を考え、ぼんやりと時間が経った。
ハンブルグのSさん依頼の新たな展覧会のコンセプト作りも、6月末までの
指定だったが、何も手つかず申し訳がない。
家に居てじっとしていても、腰に良い訳ではないが、休養にはなる。
お袋の納骨の時、お墓の墓石を持ち上げ腰を痛めた事があった。
その時は円山公園から宮の沢まで歩いて、腰のズレを直した事があった。
歩いた方が腰には良い。
体全体が歩行で微妙にバランスを修正してくれる気がする。
動かずにいて、ズレを固定しない方が良いと思える。
しかしこの荒療治も気力が伴なう。
今回は気力が落ちている。

齋藤周さん夫妻が火曜日夕方搬出に来る。
奥さんが甲斐甲斐しく手伝って会期中には見られない表情だ。
夫唱婦随ですね、と言ったら本当に嬉しそうだった。
婦唱夫随の様子が見えたが、やはり本当は夫唱婦随で正解である。
両方の局面が合わさって夫婦というものなのだろう。
一点小さな作品を奥の談話室に飾って置いてくれる。
これでまた談話室に作家の作品が増える事となる。
3年ぶりの札幌個展だったが、今回の個展を経て次は来年にしたいと
齋藤さんが言う。
間隔が狭まり、ある充実感が満ちてきている。
ひとりの作家が転機を潜り、梢を伸ばす。
見えない根の土の視線で、私のような場がある。
その事をしっかりと自覚し、今を生きて場をカルチベートしなければならない。
先日植物園の帰り、駅前から大通り三越まで地下歩道を歩く。
ここには何も無い。
只の通路である。雨除け、雪除けの只の通路である。
物売りのワゴンと隣接するビルへの通路が空しく広がる。
静岡の地下街火災以来、地下通路とビルの連結は規制されていた筈だが、
消防法はどうなっているのだろうか。
いくら大規模で広い地下歩道でも、空が見えず風も吹かないこの空間は
空調と人工照明の電気的環境構造の世界である。
壁の大型画面になんの魅力も感じない。
TV画面・パソコン画面の室内装置の延長だから、ここは外界ではなく
大きな室内、大きな歩行室内である。
この空間に風土は無く、情報の物流化したデジタル空間で、休養中の
私のマンシヨン部屋と同じ構造である。
ただ違いは、身体自体が歩行と物流と化して成立している事だ。
歩行でもない。交通だな。

*西田卓司展ー予定
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax-11-737-5503

by kakiten | 2011-07-02 13:01 | Comments(0)


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