思い立って、奥の談話室に置いたアキタヒデキ・ハルニレの写真を
2階吹き抜け回廊展示に加えた。
さらに石狩河口風景を吉増剛造「石狩シーツ」ポスター傍に配置した。
Yさんがテンポラリーフォト用に撮影してくれた後だったので、
今ブログで見ると位置が一部違う。
ハルニレの写真を入れたいと思ったのは、私自身の個人的な思い入れである。
今も進行中の東日本大震災と原発事故への札幌からのメッセージである。
多重露光によって燃えるような火災樹となったこのハルニレの樹は、そのまま
現代文明の被災の象徴でもある。
昨年から署名活動を続けている「札幌・緑の運河エルムゾーンを守る会」。
札幌の自然を代表する樹エルム(ハルニレ)の森を、少しでも高層ビルや
大規模高速輸送路から守り、ここ固有の文化として優れた近代建築物と
ともに保存し今に生かす道を今も模索しつつ声を挙げ続けている。
大地震がある度に起きる大地の液状化や渚現象。
それは自然を無視した埋め立てや掘削の自然からの揺り戻しでもある。
一見平坦な市街地が、元の谷・川・岸となって叛乱するのである。
その本来の自然を札幌において象徴する樹が、かってエルムの都とさえ
呼ばれる事のあったエルム・ハルニレの森である。
その木が火炎樹のように燃えている。
その火炎こそが現代社会の構造的炎である。
ハルニレ・エルムの受難は、ひいては私たち自身の受難となる。
そうしたここからのエールを今回の被災の根として共有し発信したい。
そう思っていたのだ。
見えない川や谷そして海が液状化現象を起こし、渚現象を巻き起こすよう
に、埋め立て文化・化粧アート文化もいずれは液状化し渚現象を起し
破綻するだろう。
その為にもしっかりと自らの生きる思想の風土地盤を見詰める知恵を
持たねばならぬ。
*「記憶と現在ーそのⅢ」展ー4月12日(火)-5月1日(日)
am11時ーpm7時:月曜定休。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503