テンポラリー通信

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2011年 03月 20日

それぞれの現場ーland・fall(22)

ブログの回線が昨日は一日繋がらなかった。
発する手段を失いじっと会場を見たり、来た人と話していた。
旧パレードビル(パルコ)解体前の空間を使って今展示しているグループ展
出展の森本さん、今月末市役所1階ロビーの琴似屯田兵舎展示に出展する
山田さん、写真集団三角展を同じく月末に控えている写真家メタ佐藤さん。
交互に顔を出して話し込んでいった。
こんな時は人に直接会わなくては、気が滅入るよと、メタ佐藤さんが言った。
メールやケイタイではないんだなあ~と呟く。
3・11以降何か本質的なことが変わる。
そんな期待も話したのだ。

朝地下鉄入口でスピーカーを片手に被災地募金の呼びかけが始っていた。
あまり大きな声で拡声器を使って呼びかけられると、傍を通るのが辛い感じ
がした。もっとそっと寄り添うように、声を掛けられないものだろうか。
誰もが心を痛めているのだ。
連日の報道で、みんな疲れている。傷ついている。心配している。
寄り添う事である今は。

今回の祈りを込めた「記憶と現在」展は、作品たちが見事な交響を奏でて
祈りで空間に満たしている。
あらためて展示構成の意思的統一が如何に大切かを、学んだ気がする。
私は私の現場第一線で出来得る事をするしかない。
私の個人的漂流時にも四散せずついて来てくれたこれら作品たち。
今祈りを主題に構成した時、それぞれの個の思いが凝縮したこれら作品
たちが一つになって響きあっている。
作品の奥に潜むそれぞれの作家たちの個の現場と同じように、この大災害の後に
訪れるのは、個々の厳しい現場・第一線である。
この困難を通して共有した無名にして共同なるものの兆しを、個々のコアとして、
真にパブリックなるものを同時代の地平に再生し、築いていかねばならぬのだ。
私は私の個人的体験を通して、共に漂流したこれら優れて美しい作品たちを今
<祈り>をひとつの主題に展示して、その事実を思うのである。

*テンポラリースペースアーカイブス「記憶と現在」展
 3月15日(火)-25日(金):am11時ーpm7時(月曜定休)
*及川恒平フォークライブ「まだあたたかい悲しみその2」
 3月27日(日)午後4時~予約2500円・当日3000円。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2011-03-20 13:10 | Comments(0)


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