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テンポラリー通信

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2011年 03月 15日

電気力と石油力のカプセルーland・fall(18)

地震(土地)と大津波(海)という土と水の叛乱によって、人間社会の
インフラカプセル維持装置原子力発電所発電所が瀕死の状況にある。
ここでも水が関係している。
巨大な熱エネルギー量を馴致する為の水が思うように作動していないのだ。
パンドラの箱のように原子力発電所の4基が危ういカプセル破砕の淵にある。
その結果都市というインフラカプセルもまた、自然災害に連動して人為災害
の破綻の様相をみせつつある。
石油と電気によって巨大な増幅エネルギーを手にした人間は、その両方の
源から大きく揺さぶられ、自らの等身大そのものが晒されている。
ぬくぬくと透明で巨大なカプセル内にいた安全・衛生・利便の膜が綻び、
剥き出しの生(なま)の現実が襲いかかっている。
そして状況は、次第にマクロな大状況からミクロな個々の生き様が見える
ように報道されてきている。
今如何に個として、人間の価値があるのかが見えてくる。
巨大組織に生きる人間が個として如何に主体性がなく、被災し自力で
人を思う人間の個として如何に優れて心を打つ行為を為しているかが、
如実に分かれて見えてくるのだ。
組織という社会カプセルの中の個人と、被災し何も無くなった人間の行為と
に、大きな差異のある事を映像は如実に活写する。
原子力発電所に関係する役人・東京電力等の組織人の怜悧で実味のない
言動の数々と被災地の被害者の裸の言動との差異は驚くほど対照的である。
これは個々の資質というより、カプセル内と外の差異なのだ。
裸で向き合う人間の実感と何事も経由して増幅装置内にいる人間の差異
なのだ。
地震や津波が与えた教訓は、この虚構と実体の差異の事実にある。

この裸の個から立つ視座を忘れて、虚構の増幅インフラの衣をいつまでも
纏い続けてはならない。
それが政治・文化の力の真の源泉である。
札幌よ、
大規模地下通路パックにアートなんかと、じゃれている場合か。
もっと外へ出て、破壊されつつある大地・川・と向き会え。
勇気ある被災者の如く、裸で個としてインフラカプセルから抜け出せ。
非日常とは大災害によってのみ生まれるものではない。
ぬくぬくとした日常の増幅カプセル内にこそ潜んでいる。

*テンポラリースペースアーカイブス展ー3月15日(火)-25日(金)
 am11時ーpm7時:月曜定休。
*及川恒平フォークライブ「まだあたたかい悲しみその2」-3月27日(日)
 午後4時~予約2500円・当日3000円。

 テンポラリースペ-ス札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2011-03-15 13:37 | Comments(0)


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