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テンポラリー通信

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2011年 03月 04日

元気をもらうーland・fall(11)

今日も白いライオンが荒れ狂う。
吹雪の朝。
隙間には雪の白いペインテイングが走る。
ガラスの窓枠にも、白い縁取り。
元気を貰うわ、と昨日何人かの展覧会を見た人が言った。
札幌郊外の山裾で子供を産んだばかりの人。
お父さんが心筋梗塞で倒れた人。
友人の紹介で初めて来た人。
白いライオンが来た桃の節句。
この北の地は梅・桃の季節から程遠く、まだ冬の只中。
佐々木恒雄さんの描く色彩が冴えている。
雪の一日。昨日は集中して作品制作に打ち込む。
歌人の賀村順治さんが久し振りに見え、若い歌人の山田航さんと
話し込む。
時を隔て、賀村さんの処女歌集「狼の歌」が今若い山田さんの心を
捉えている。
賀村さんの長歌を山田さんがある処で朗読し、会場の人の心を打った
のだ。

 ひっそりと立っていた若者は、進み出ると、現代長歌を朗読し始めた。
 思いがけない激しさに会場の温度が少し上がった。昨年末、札幌で
 開かれた朗読会「札幌サイファー」での一こまだ。

        (道新夕刊2011年2月4日「テイータイム創」から)

初めて会うふたりは、ぼそりぼそりと歌の話をしている。
世代の違うふたりを結ぶものは、同時代の保つ怒り・祈りである。
雪の降りしきる一日、ふたりの話は半日も続いた。
帰り際賀村さんが佐々木さんに声をかける。

 漁師、頑張れよ!

山田さんと同じ年齢の若い漁師が応えた。

 おー!ハイ、頑張ります!

それから水を汲んで届けてくれたMさんが来て、会場をゆっくり見て
帰り際に呟いた。”元気をもらえたわ・・”
この後一時室蘭の実家へ帰る佐々木さんの奥さんと最後の札幌の夜
を過ごす為、4人で佐々木さんに縁(えにし)あった居酒屋「ゆかり」へ
向かう。
店主の宇田川洋さんは常呂へ出張中で留守だったが、佐々木さんの
後輩のお母さん千鶴さんがいて、喜んでくれる。
千鶴さんのダシマキ卵は相変わらず絶妙の味だ。

*佐々木恒雄展ー3月6日(日)まで。
 am11時ーpm7時。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2011-03-04 12:43 | Comments(0)


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