テンポラリー通信

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2011年 02月 27日

縁深まるーland・fall(7)

札幌の昆虫の昆テンポラリー展の企画したK氏が午後から来た。
ほぼ半日いた。
佐々木さんの海の絵が気に入ったようだ。
夕方電話が鳴る。
私が円山北町時代からお世話になっている
M歯科のS先生からの電話だった。
これから絵を見に行くからという。
S先生は佐々木さんと同郷の網走出身である。
甥っ子が佐々木さんと同じ船に乗っているという。
いつかその話を診療の時して、個展の時は必ず見に行くと約束していた。
間もなくS医師が見え、佐々木さんと笑顔で挨拶する。
ちょうど多くの人がいてゆっくり休んで頂く事が出来なかったが、
作品はすべてじっくりと見てくれた。
網走を離れ、札幌で歯科医を開いてからも時々故郷には帰っている
ようで、ふたりの話に網走の匂いがした。
閉廊時間を過ぎて、いい気持ちそうなK氏は大分お酒が回っている。
K氏の提案で結局居酒屋「ゆかり」へ向かう。
道東の匂いがまた濃くなる。
店主の宇田川洋さんは長年常呂、手伝っている古谷千鶴さんは北見紋別の
生まれである。
用事で少し遅れて来た千鶴さんが、着くなり目を円くして佐々木さんに聞く。
息子さんの名を出して、知っているかと問う。
え!と佐々木さんが吃驚する。
同じ学校の一年下の後輩だという。
しかも親しかったらしい。
初日から2度目の「ゆかり」訪問で縁が深まる。
宇田川さんが取っておきのシマエビの沖漬けを出してくれた。
漁師でも滅多に口に出来ない珍味である。
お酒が進む。
今回仕事に追われ個展のフライヤーを作らずに来た佐々木さんに、
宇田川さんが壁に直接佐々木恒雄のサインを書いてくれという。
何人かのサインが既に壁には書かれていた。
感激して佐々木さんが、壁にきっちりとサインを描いた。
佐々木恒雄展一週目の週末は、人の縁(ゆかり)の深まる一日だった。

人の縁が深まるように、作品の密度も深まっている。
濃い黒の太い線が輪郭を創っている。
この強い線は従来無かった線である。
海の澄んだ緑とライブハウスのオレンジの色調に濃い人影。
佐々木さんの札幌ー網走は往還しながら、表現の現在を深めつつ、
人生の今を深めている。

*佐々木恒雄展ー2月22日(火)-3月6日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2011-02-27 12:24 | Comments(0)


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