青空が広がり、街は白く光っている。
白と青の世界が広がる。
うっすら新雪が積り、画廊の前を覆っていた。
軽く除雪をしていると、車が寄ってきて声が掛かった。
黒い帽子似合うわね、とSさんだった。
出勤前に近くを通ったという。
同乗の写真家Kが車を降りてきて、野上展を見たいと言う。
以前ここで尾道から古い民家の線木を運び、野上さんが3点椅子の造型を
した時撮影した事のあるkだ。
早速会場に入り、ゆっくり見ている。
その間私は雪掻きを続ける。
白く固い地面が、朝の光に眩しい。
雪掻きを終え中に入り、水道の蛇口を開く。
水が出ない。
今朝も凍結である。
石油ストーブの火を点け部屋を暖める。
Kが帰る頃やっと蛇口から水が迸り出す。
その間2,30分。
会場に戻ると黒い犬が変わらずに、宙を見上げている。
眼のない犬。
小さく真中に穴の空いた球体の鳥が、10個宙を飛んでいる。
10個の面球は、眼球のようである。
そしてこの眼球は、作者の心・魂のように飛んでいる。
眼のない黒い犬は、日常の肉体でもあり作家自身の反映でもあるだろう。
白い街と青い空、そして黒い犬。
もうすっかり見慣れた会場風景だが、いつも新鮮な何かを感じている。
会期も後2日。
2月1日からの高臣大介展まで、少しの正月休みと川俣正のアーカイブス展
を試みる積りだ。
1月22、23日来札の川俣正ワークショップ「北海道インプログレス」に
合わせてみたい。
1983年8月の「テトラハウス・326プロジェクト」の資料と写真展である。
私や唐牛幸史、佐藤真史その他の人々のその後の原点ともなったアートプロ
ジェクトである。勿論川俣正の作家活動のひとつの原点ともいえる。
*野上裕之展「鳥を放つ」-1月16日(日)まで。
am11時ーpm7時。
*川俣正アーカイブス展ー1月20日(木)ー29日(土)
*高臣大介ガラス展「雪調(ゆきしらべ)」-2月1日(火)ー6日(日)
テンポラリ^スペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503