湿った雪が積っている。
雪掻きをしてもスコップに雪がへばりつく。
戻り雪だなあ、と思う。
さらさらとパウダー状のふんわりした寒気の雪ではない。
札幌を深く生きる。
し残しの仕事を振り返る。
「札幌・緑の運河エルムゾーンを守ろう!」の署名活動も続けながら、
まだ、本質的な問題は年を越してゆく。
ふたりの巨樹の里帰り展。
それとどう向き合っていくか。
起点はもう遠い時間の過去にあるのだが、あらためて問われているのは
間違いもなく懐古ではなく、今現在である。
続いているよ、と声が掛かっている。
そう、見えない川のように水脈は続いている。
流れる川のように、今は今の一瞬をせせらぎ、波立って続いている。
今を流れつつ、今に流されず、客観的に見詰める今。
今日も今日とて時は流れ、明日へ来年へと突き進んでいる。
きらきらと今を閃き、今を生きる。
そして来し方と過ぎ去った時と繋がる。
如何なる<里>を明日に築くか。
過ぎ去った過去ではない。
今を煌く波のように時を刻むのだ。
*野上裕之展「鳥を放つ」-12月21日(火)-1月16日(日)
am11時ーpm7時:月曜・元旦休廊。
*高臣大介ガラス展「雪調(ゆきしらべ)」-2月1日(火)ー6日(日)
*佐々木恒雄展ー2月8日~(予定)
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503