テンポラリー通信

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2010年 11月 16日

一原有徳展展示ーNovember-step(18)

収蔵している「鏡面ステンレス+アセチレン焼+モノタイプ」3枚組みの
一原有徳作品を会場正面の飾りつけ、1991年と1996年、2種類の
カタログテキストを積み揃える。
そうこうしている内にかりん舎の坪井圭子さん、高橋淑子さんが見えた。
ふたりの収蔵像作品を持参してくれる。
あとは中川潤さんの収蔵作品を待つ。
こうして一原さんに想いある人が一原さんの作品を持ち寄り、
先月百歳で亡くなられた一原有徳追悼展が始った。
いずれどこかの美術館で、大規模な回顧展が開かれるのだろうが、
私の今出来ることは、テンポラリースペース2度の個展をベースに
ここでの一原有徳を提示する事だ。
それぞれが持ち寄り展示される作品には、持ち主の作品と過ごした
これまでの時間が保水されている。
その作品と共に在った時間もまた、私には大切な一原有徳展と思える。
死者を思うこととは、生き残った人間の現在を映す鏡でもある。
時にナルシスのように閉じる場合もある。
時に死者の遺した精神に撃たれ、自らの今を凝視する場合もある。
しかし作品それ自体はもう死者から離れて存在し、自由である。
そして、恣意的ですらある。
作家の意図からも離れて存在している。
作品を所有する者が、こうしてそれぞれの一原作品を持ち寄り、
一堂に並べると、生き残っている人間の内なる一原有徳が語り出すのだ。
それが供養と思う。
死者の一生をひとりで語り尽くすなどと言うことは不可能だから。
こうして明日からここでのささやかな一原有徳展が始る。

*一原有徳追悼展ー11月17日(水)-26日(金)am11時ーpm7時。
 月曜定休:協力かりん舎・中川潤。
 :及川恒平ライブ「まだあたたかい悲しみ」-11月23日(祝)
 午後4時~予約2500円・当日3000円。
*岡部亮展withシミー書房「詩の本と彫刻」-11月30日(火)-12月12日(日)
*野上裕之彫刻展ー12月21日(火)~1月16日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2010-11-16 15:51 | Comments(0)


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