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テンポラリー通信

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2010年 11月 05日

居酒屋ゆかりーNovember step(8)

夕方遅くジャズドラム奏者の有山睦さんが来て、会場をゆっくり見た後、
佐佐木さんと3人で居酒屋ゆかりへ行く。
有山さんは初めてだが、谷口顕一郎展の時彼のライブで一番乗っていた
ひとりがゆかりの店主宇田川洋さんだったので、宇田川さんの事を有山さん
は覚えている。
「札幌・緑の運河エルムゾーンを守る会」の会長もして頂いていて、
本当の顔は、学者でT大学の名誉教授でもある。
退官後人の縁(ゆかり)を深める場として「ゆかり」という名の居酒屋を
開いたのだ。
店に着くとまだ誰も居ず3人でカウンターに座る。
宇田川さんと千鶴さんのふたりは昼会場に来てくれ、昨夜は方斎さんが
ここに飲みに来ている。
有山さんは初めてだが、すぐ千鶴さんが”あのドラムの人”とライブを
思い出して気づいてくれる。
それからはひたすら飲んだ。
何時間か経って、最後にひとり入ってきたお客さんが興部の出身で、
名寄出身の有山さん、北見の上渚滑出身の佐佐木さん、同じ北見で
紋別出身の千鶴さんと、話が出身地で盛り上がる。
同じ北海道でもほとんど未知の場所で、私には遠い所の話である。
その内に最後に来たKさんというお客さんが、娘さんのCDを紹介し音を
流した。クラシックの歌曲で、聞いていると翻訳調の独特の甲高い声
と詩に頭が痛くなった。
気を効かしていつのまにか宇田川さんが変えてくれたのか
別の曲が流れていた。
ふっと気づくとこれがムラギシの曲だった。
有山さんが熱心に聞き込んでいる。
ムラギシの遺作集を片手に千鶴さんが、Kさんに説明している。
酔いのまわった頭にムラギシの曲が沁み入って、後は良く覚えていない。
なにか議論をした気もするが、帰ってからゲーゲエーと吐いて寝た。
有山さんが、盛んにムラギシの曲について熱く語っていたのが、微かに
記憶の底に残っている。
4年前の夏、この場所で最初の佐佐木方斎展が格子群だった。
その展示中にムラギシが川で遭難死したのだ。
大きな格子の十字架のような作品が並んでいる中で、悲報を聞いた。
図らずも昨日同じ佐佐木方斎展の最中ムラギシの曲が流れ、
酔いが深くなる。
生前のムラギシを知らない有山さんが、彼の遺作曲を愛し熱く語るのを
聞いて何か胸にこみ上げるものがあった。
たまたま居合わせたK氏に、色々噛み付いて申し訳ない気がする。


*佐佐木方斎展「逆絵画」-11月2日(火)-14日(日)am11時ーpm7時。
 月曜定休・休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2010-11-05 12:12 | Comments(0)


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