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テンポラリー通信

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2010年 09月 23日

二日目の事ー谷口顕一郎展(5)

映像作家の大木裕之さんが風のように訪れ、去っていく。
帰京時間が迫り、あっという間の訪問。
谷口さんもちょうどいない時で、ほんとうにあっという間。
慌しく飛行機の時間を気にして去って行った。
岩見沢でのアートイヴェント出展の帰路だった。
昨日はマイミクの沖縄の人、サトマン君が来る。
初めての対面。大きな人と想像していたが、実際は横に大きな
好青年だった。ちょうど来ていた岩見沢の大学1年生瀬戸くんと並ぶと
同じ音楽青年のふたりは、兄弟のように見えた。
縦横に大きな音楽を愛するふたりである。
サトマン君を囲み、お酒が入る。
初対面という感じがしないのは、ミクシイやブログでお互いの動向を
知っているからである。
瀬戸くんを紹介すると、すぐにサトマン君は、あっ、あのジャズの人と
反応した。
サトマン君こと吉浜聡さんは、恋人に会いに北海道まで今回来たという。
勝負だね、と冷やかすと真面目な顔で俯いていた。

サトマン君が帰った閉廊後、都心の地下画廊で個展をしている
山本雄基展を見に、谷口夫妻瀬戸くんとともに出かける。
おり良く作家も在廊中でゆっくり作品を見た後歓談する。
色彩の純粋結晶のような山本作品は、なかなかの力作揃いである。
地下二階の閉塞した強い壁面に負けない色彩を放っている。
これは作品に凝縮した力があるからと思う。
小品も魅力的な色彩の雫を宿している。
コンクリート打ちっ放しのような、荒々しい剥き出しの灰色の壁面は、
ビルの地下二階という環境とともに、空間自体がオーナーのH氏の
作品そのもののように自己主張がある。
テンポラリーの地上に面した一軒家の位置とは対極にある構造だ。
山本作品の色彩の凝縮力は、逆にこうした空間で活きる性質も
保っているのかも知れない。
鉱石の性質である。
ギヤラリーの在り方としては、私の方向性とは逆であるが、
作品そのものは、少しもその価値を減ずる事はない。
色彩を埋め込む力の濃い作家である。
この地下画廊の埋め込まれた空間に、その部分で呼応している。
ただこの後に展開されるものは、凝縮の後の拡散・広がりである。
溜め込まれた光は、開き放たれる。
トランスの函が、次なる課題と思う。
谷口さんも作品の質こそ違え、大いに触発されるものを感じたようだった。
また会うことを約束して地下画廊を出る。
ビルを出て中通りの空気を吸うと、こんな街中の空気さえほっと美味しく
感じるのは、ビル嫌いの私の好みの所為だろうか。

*谷口顕一郎展「凹みスタデイ♯19」-9月21日(火)ー10月3日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休・休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2010-09-23 12:23 | Comments(0)


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