テンポラリー通信

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2010年 09月 05日

迷宮の夢ーハルニレの羽(21)

曇天、湿度高く雨の予報。
昨日とは違い、また蒸し暑い日が戻る。
その所為か、昨夜迷宮を彷徨う夢を見る。
大きな古い宮殿のような建物の迷路を彷徨っていた。
長い廊下、壁の向こうには人気のない不思議な日常。
その放浪の中で、ベルリンにいる筈の谷口顕一郎さんと会う。
そうだ、彼と待ち合わせして彷徨っていたのだ。
ふと入ってしまった変な建物、その内部の迷路で彼と出会った。
彩さんもちらっと顔を出し、3人で何かを話した。
どこかの都市で顕ちゃんと会う約束をして、場所も決めず
ふらふらと迷宮に迷い込んでいた。
不思議だなあ、誰もいないこんな変な場所でやはり会うなんて・・。
そんな話をしていた気がする。
夢は夢だから、何の脈絡もなくもう途中から忘れているのだけれど、
今月中旬帰国し個展の始まる顕ちゃんに、もう夢の中で再会を
果たしていたのかも知れない。
ただふと迷い込んだ薄い皮膜のような壁を透かして、細い通路の続く
非日常の灰色の空気感だけは、リアルに残っていた。
顕ちゃんの顔も鮮明に。
何故か人恋しい時もあるのだ。
夢の回路にも、夏の終りが潜んでいる。

2階階段脇の窓を開けると、蔦の葉の向こうに電線が伸びている。
その電線に一匹の蜻蛉が止まって動かない。
羽を下に向け、じっと動かない。
手を伸ばして触ったが、動かない。
昨日の秋が消え、夏の回復に疲れているようにも見えた。
手を動かすと、ゆっくりと空中に漂い飛んでいった。
今日の蜻蛉は番(つがい)ではない。
命を繋ぐ湖と愛を繋ぐ相手を探し、夏の放浪をもう少し続ける
逸れ蜻蛉だろうか。
夢の続きがこの蜻蛉に、繋がっていた気がした。

*西田卓司展「ワーキングフロー」-9月12日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休・休廊。
*谷口顕一郎展ー9月21日(火)-10月3日(日)
*昆テンポラリー展「札幌の昆虫を素材に」-10月12日(火)-24日(日)
*佐佐木芳斉展ー11月2日(火)-14日(日)
 12月~岡部亮展、野上裕之展予定。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-9斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2010-09-05 12:30 | Comments(0)


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