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2010年 08月 29日

ドットヘッドーハルニレの羽(15)

ある人が自宅でBBQと書いていたので、何の事かなあと新語辞典とか
調べてみたが分らない。
西田卓司さんに聞くと、事も無げにぽつり。
バーベキューの事ですよ、と言う。
なんのこっちゃ!
何でも略せばいいというものじゃないぜ。
スナック菓子の味の表示がバーベキュー味で、BBQと書かれていたという。
その辺から使われたのじゃないかという。
かってBGという略字があった。これはその後OLと変わるが、働く女性の
略字である。
BGでは、職業ガールになって、娼婦の意味になり、後にオフイスレデイーの
略字に改められたのだ。
頭文字で省略する癖は、多分にヴィジュアル系の文字のスピード感と関係ある
ような気がする。
携帯やパソコンの画面伝達の影響も多いと思える。
文字数が少なくて済むからである。
こうしてパソコンに打ち込んでいる自分もまた、画面の画素に誘導されている。
文字が画素で構成され、画面も画素の集積である。
画素(ドット)の構造がそもそもBBQのように、点で構成されてある。
点頭=ドットヘッドとは、スカスカ頭の意味である。
文字を書く時は線で繋がるが、最近はほとんど点で打ち込む。
手段自体がもうドットヘッドなのだ。

西田卓司の「失われたタブロー」には、フイルターのような表面に円いドットが
描かれている。
私はこの表面を煮こごりのようと思ったが、昨日来た現代短歌の山田航さんは
フイルターと表現した。
西田さんと同年の山田さんは、同世代として共感する要素が多いらしい。
珍しく閉廊過ぎてまで、西田さんと話していた。
論客でもある山田さんと登山の好きな西田さんとは、硬派の部分の在り様が
違うが、感性的には似たところがある。
世代もあるが、タイプもある。風貌も何処となく似ているように感じる。
分野の違う作家とここまで喋る山田航さんは、初めてである。

以前ある作家が展示に物語性を持たせて、右から順に作品を起承転結に
展示した事がある。
しかし見る人は反対側から、左から順に見て逆に見られた事がある。
これは縦書きの習慣と横書きの習慣の左右の方向差異による。
右と左の相違、線と点の相違。
この相違はいつのまにか、我々の思考のパターンも変をえてゆくのかも
しれない。

BBQをするは、やはりバーベキューをすると言いたい。
ドットヘッドにならない為に、敢えてね、
Bad boy question?


*西田卓司展「ワーキングフロー」-8月24日(火)-9月12日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休・休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2010-08-29 14:20 | Comments(0)


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