このところ梅雨のような雨模様。
今日ふっと晴れ間が見える。
薄日が射す。
柔らかな弱い陽射しのなか、2階回廊の一角にある黒い土の中から、
薄緑の芽が頭をもたげている。
唐牛さんの仕掛け。
赤子の塑像とともに黒土を敷き詰め、そこに種子を蒔き発芽する。
生誕、再生のインスタレーシヨンである。
喪われてゆくもの、生まれてゆくもの。
その同時存在こそが、生命である。
そんな作家のメッセージが聞こえてくるような気がする。
週末からは天候も回復し、強い陽射しが射しこむだろうから、
芽の成長もさらなる緑の葉へと変わっていく。
2階吹き抜けの竹本英樹さんの写真群とともに、ここはここで
1階の空間とはまた違う独特の空間に変容してゆく。
今、外壁に生い茂る蔦の翳が窓を染めて美しい。
なにかこの家屋空間自体がひとつの花器のようである。
人が活かされ、物が活かされ、生と死が交錯している。
それは作家自身の、<ReーPublic>。
再生の願いそのものと一体化して在るかのようである。
展示も4日間が過ぎて、次第に空間は独特の風情を醸し出してきた。
最終日まで、この空間のみちゆきは、夏の夜空の花火のように
ある頂点まで一散に駆け上がり、散華するに違いない。
そしてその間幻想の山下邸は、ある種強権的な現実と対峙し、
拮抗しつつ、ここに存在し続ける。
*唐牛幸史展「REPUBLIC」-7月27日(火)-8月5日(日)
am11時ーpm7時:月曜定休・休廊。
*西田卓司展「ワーキングフロー」ー8月24日(火)-9月12日(日)
*谷口顕一郎展ー9月21日(火)-10月3日(日)
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
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