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テンポラリー通信

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2010年 06月 20日

お国柄ー木霊(こだま)する(17)

今年冬の個展で展示した高臣大介さんの半月のような透明なガラス板。
この作品は奥の資料室に置いてあったのだが、
これを、西牧さんはいたく気に入っている。
是非会場に置きたいと言って、2階吹き抜け西窓に吊り飾っている。
ふたりはまだ一度も顔を会わせた事はないのだが、
ふたりを知っている私にはなにか非常に似たものを感じているのだ。
先ず風貌が似ている。髭面で長髪を後に束ねている事。
語り口がソフトで、人を逸らさない事。
誰かが訪ねて来ると、大きな声でお~っと言って喜ぶ事。
つまりは風貌のわりには、無愛想ではないのである。
私の知っている範囲でいえば、他にも大学時代の友人のMが同じ風貌で
やはりそうした明るい性格であったし、今は行方不明だが縄文焼きの
猪風来という人の性格と風貌も同じだった。
共通しているのは彼らが皆千葉県出身という事である。
大学時代の親友だったMも、みんなにポンキチといわれ好かれていたが、
どちらかというと野武士系のその風貌に似合わない感性の持ち主だった。
純粋で一途な側面もあり、豪快で行動的である。
猪風来さんは本名が村上で、村上水軍の流れといっていたが、
その事でいえば確かにみんな海賊系の人たちと思える。
海賊映画のカブリアンの何とかに出てくる俳優の風貌もその系統なのだ。
お国柄というものはあるものだ。
海を漂流するように、ある時期彼らも故郷を離れ漂流する人種である。
そして意外と好青年的である。
明るく人好きで話を逸らさない。
私などとは正反対の人たちである。
うん?
暗くて無愛想で非行動的?
まあ自分が非行動的とは思わないが、あまり愛想が良く明るいとはいえぬ。
自己判断だから、ある種偏見ではあるが・・。
いずれ高臣大介さんと西牧浩一さんが出会って、お互いを見詰めあい
どう判断するかが大いに楽しみである。
意外とお互いに照れて、違うよ俺はもっとノーブルだよなどと思うかも
知れないのだ。
作品に即していえば、ガラスと版画の違いはあるにしても、光を主題とする
点では共通しているのである。
光もまた一ヶ所に止まることなく漂流する存在である。
そしてソフトで柔らかな明るい素質を保つ。
千葉という土地に何故か東京一極集中を離れ、興味を抱かせるものが
彼らにはある。

*西牧浩一版画展「光景が移り変わるように」-6月20日(日)まで。
 am11時ーpm7時。
*写真家集団三角展「パラダイムシフト」-6月22日(火)-7月4日(日)
 :竹本英樹・メタ佐藤・アキタヒデキ3人展

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2010-06-20 12:37 | Comments(5)
Commented by たく at 2010-06-20 17:32 x
二階の縁に腰掛けて、光を満喫しました。
あの位置から見る空気、好きだなあ・・・。
あっ、一階の縁側も癖になります。夕涼みっ!
Commented by NISHIMAKI KOICH at 2010-06-21 00:12 x
私の心の仕事がテンポラリースペースという場所に集まる多くの心の中で、
光に晒され、言葉や目、耳、指先から足先まで、
たくさんの豊かな風景として現われました

個展っていいな
一つの旅をしてきた気持ちです

たくさんの心をありがとうございました

西牧浩一
Commented by テンポラリー at 2010-06-22 10:21 x
たくさま>会場の空気を伝える暖かなコメント、ありがとうございます。
西牧浩一さん>(個展っていいな)の一言で、本当に良かったと
思います。最後の片付けも楽しかったですね。
Commented by M上 at 2010-06-22 22:04 x
初日の花屋です。
先日はあのようなお時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。
作品、ギャラリーの空気感、お話したこと、西牧さんがいうように風景のように印象に残っています。

小学生のころ清華亭の近くに住み、北大の構内を遊び場にしていました。ブログを読んで少し驚きました。
もっともよみがえる風景はまさにちょうど今時期のものなのです。
Commented by テンポラリー at 2010-06-23 11:08 x
M上さま>ひょえ~!吃驚した。
そうですか、清華亭(花屋敷)の近くに住み、今はお花屋さん。
やはり、なにかがスピリッツ(精)となって来てくれた
のでしょうね。
コメント、本当にありがとうございます。


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