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テンポラリー通信

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2010年 05月 27日

小指の想いー青き繁みに(23)

左足の小指と薬指に繋がる甲の部分。
そこの痛みが湿布で大体治まってきた。
まだ少し歩くと意識するが、まあまあいいか。
一昨日から再び自転車、そして徒歩。
リラ冷えには早く、不順な天気が続く。
梅田マサノリ展「マニノ・アル・シツナイ」2日目。
巨大なマニ車が中央に聳え、人の気配に音を立ててグルグルと回転する。
ガラス戸越しになんだろうかと、覗いていく人も多い。
さらに中に入って円柱が回りだすので二度吃驚。
今回梯子は外したが、奥から二階に上がり吹き抜け上から眺めると、
円柱の中が望める。
そこには小型のプラネテリユムのような光を発する装置があり、
キラキラと光の穴が光って、天井に反射している。
今は日が長くなり、暗くなるまで時間が懸かるから、この光の遊びは
午後7時過ぎないと楽しめない。
それでも上から覗いて、多くの人が面白いとか、
綺麗とか言って楽しんでいる。
まだ子供は来ていないから、子供がどんな反応を示すかが楽しみである。
きっと光はさて置き、円柱の回転に同調して一緒に走り回るに違いない。
見る者が作品世界に関る事で、個々の無機質な物体がある空間を造る。
今回の場合は、その人の動きが作品を電気的に反応して、空間に動きを
生むのである。
この時見えない磁場のようなものが、空間を緊密に一体化して
筋肉の動きのように連動した内部となる。
この見えない連動が今回の「マニノ・アル・シツナイ」の主題でもあるだろう。
左足の小指の負傷が、図らずも身体の部分と全体の連動を示唆してくれた
気もする。
本来部分というものはないのかも知れない。
すべては全身と繋がり連動して存在する。
その全体という身体性を傲慢にも忘却した時、恐ろしいしっぺ返しが
くるのだ。
地球という星全体をひとつの身体のように考えれば、その一部のみを
分断して増幅して肥大化し、傷化しているのが現代なのかも知れない。
小指に連動する腱の痛みが全身のバランスを崩し、普段の行動に
支障を生むとすれば、それは地球規模に置き換えれば人間にとって
は大きな障害となるのだろう。
アイルランドの火山灰、メキシコ沖の石油油田爆発も、地球という身体
には小指の痛みのようなものかも知れない。
そんな些細な事が我々の身近な都市風景には、日々発生している。
札幌の自然身体性を、高層ビルや高速道路という部分増幅で
森と泉の自然の腱を痛め断ち切るかのような行為が、進歩と発展の
幻想のもとで日々進行している事にも、もっと痛みとして感じなければ
何も始らないと考える。

痛みの残る小指の想いは、あらためてそんな事を告げてくれる。

*梅田マサノリ展「マニノ・アル・シツナイ」-5月30日(日)まで。
 am11時ーpm7時。
*阿部守展ー6月1日(火)-13日(日)
*西牧浩一版画展「光景が移り変わるように」-6月17日(木)-20日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2010-05-27 13:11 | Comments(0)


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