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テンポラリー通信

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2010年 03月 25日

届いた品々ー夢境(ゆめさかい)(22)

朝、玄関シャッターの前になにやら紙包み。
中を見ると、珈琲と思しき粉の袋とポスターがある。
内に入りゆっくり見ると、紅茶だった。
先週ニューヨークを訪れたM夫人のお土産のようだ。
紅茶はニューヨーク在住の中岡りえさんからのお土産。
ポスターはM夫人のお土産という事らしい。
程なく電話が鳴り、朝早く前を通ったので置いておいたと連絡がある。
昨日歌人の糸田ともよさんから、予約した及川恒平さんの新しいCD
「地下書店」が届く。
謹呈という文字がある。恐縮である。
近く、遠く、この作品の現場には立ち会ってきた。
まあ、自分ではその積りだったが、あらためて一枚のCDとなって
私なりの感慨もある。
その事をどこかで覚えていてくれたようで、正直嬉しかった。
現在地に引っ越す前からなので、5年弱の歳月がこの一枚のCDに
流れている。
早速聞いてみた。
前半は生硬な感じがする。詩と声の間が開いている。
後半ピアノのウオン・ウインツアンさんが入ると、俄然声と詩が
滑らかに流れる。
同じ「水のカノン」という曲が、最初と最後に2回収録されているが、
この違いにそれが顕著だ。
録音した場所も違うのだろうか、一方に音の隙間がない。
ウオン・ウインツアンさんのピアノの流れに身を任して、
声が伸びやかに流れている。
及川さんは、何かに身を任してこそ本領が出る。
前半は自らが演奏し、唄い、詩を咀嚼しと、気が立っている感がある。
ライブで聞いていた時の「地下書店」の緩い倦怠、アンニュイが消えている。
まあまだ一度の感想なので、もっと聞いてみなければ正確ではない。
ただ及川恒平の世界が、北の何かに新たに触れているのだけは確かである。
このCDに言葉を提供した糸田ともよさん自身の感想は、どうなのだろう。
8年前に出版された処女歌集が、こうして今別の形で甦り、糸田さん自身は
感無量という事ではあるのだろうが。
この歌集の解説に亡くなった菱川善夫が優れた一文を寄せていた。
その末尾は次のような言葉で終っていた。

 ・・・そして帰ってこい。「どこを切っても血を噴く詩」を満載させてー。

歌人糸田ともよと声の歌人及川恒平のコラボレーシヨンは、
この菱川善夫の呼びかけにどう応えていたのだろうか。

*「触れるー空・地・指」3人展ー秋元さなえ・太田理美・森本めぐみー
 3月23日(火)-4月4日(日)am11時ーpm7時:月曜定休・休廊。
*藤谷康晴展「ANALPG FLIGHT SAPPORO→」
 4月13日(火)-25日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2010-03-25 12:46 | Comments(0)


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