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テンポラリー通信

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2010年 03月 24日

冬晴れー夢界(ゆめさかい)(21)

寒気強く、快晴。
空・地・指ー空・知・指。
指先が冷たい。
指が透き通り、空抜ける。
足が伸びて、石狩の端まで歩いて行けそう。
後志との境、十勝との境、空知との境。
身体が境を欲している。
石狩が立ち上がる。
境(さかい)の際(きわ)が、活き活きすること。
際(きわ)が希薄で、如何に国際(くにぎわ)が立ち得るか。
境(さかい)は違いに閉じず、外を開く。

「触れるー空・地・指」3人展初日。
前回展示の宍戸さんが、ゆっくりと見ていった。
3人それぞれの世界、ひとつづつに向き合い、吹き抜け2階回廊床に
腰を下ろして、足をぶらぶら宙に浮かせる。
鳥が飛び、白いミミズの曲線が床を這い、落花生の殻を抓む指が
壁を埋めている。
空間がちょうど一体に見える場所だ。
自分の個展終了後初めて訪れ、その空間の違いを楽しんでいるようだ。
ふと思い立って、Wong Wing Tsanさんの「Jiuzhaigou valley」を
流す。澄んだ清流と湖沼の水の旋律が空間に流れる。
音が光と融けあって3人の視座の岸辺を波打つようだ。
この曲合いますねえと、宍戸さんが言う。
そうか、3人に視線にもうひとつ不足していたものは、流れる水だったのだ。
岩見沢の街外れ、埋め立てられた川、ト・ネ・ペッを思い出す。
沼のような川の意とアイヌ語でいう。
もともと緩やかな丘陵地帯で、川も沼のように緩やかに流れていたのだろう。
その川も埋め立てられ見えない川となっている。
その欠けた風景を、音楽が補っているのかも知れない。
そういえば、川と水への視座が、今回の3人の視座には欠けている。
その水の視座に一番近い太田理美さんのみみずの造型は、土と水の
保有量が不足している。
さらに作品を創っているらしい太田さんのこれからで、この展覧会は
さらに深化するだろう。

*「触れるー空・地・指」3人展ー秋元さなえ・太田理美・森本めぐみー
 3月23日(火)-4月4日(日)am11時ーpm7時:月曜定休。休廊。
*藤谷康晴展「ANALOG FLIGHT SAPPORO→」
 4月13日(火)-25日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/tax011-737-5503

by kakiten | 2010-03-24 14:05 | Comments(0)


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