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テンポラリー通信

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2010年 03月 14日

磁場と相対性ー夢界(ゆめさかい)(13)

昨年暮目黒美術館「’文化’資源として<炭鉱>」展に行った2日目の夜、
映像作家の石田尚志さんたちと飲んだ時お会いしたAさんから、突然の
メールが来る。
私は美術館の展示内容と吉増剛造レクチャーでテンシヨンが上がり、
初対面の鈴木余位さんと熱く話し続けていた。
その2,3人向こうにいたAさんの記憶は、今霧のようにしか記憶にない。
名刺は差し上げていたようで、そこからブログを読んでいてくれたらしく、
昨日のブログ記述が気に入ったのだろうか、一度札幌を訪れたい
という事だった。
たった一度の出会いだが、こうして繋がる縁もある。
相対概念でいえば、私とAさんとは年齢差があるのだが、(>)という
関係性だけではない、(×)の人間の関係性もある。
(><)の関係性は相対概念であり、一方に優位性がある。
老<若とか、その反対とか、中央>地方とか、貧<富とか、
様々な状況がある。
こいつを双方が緊迫した関係性として、せめぎ合うように互角の位置を
保つ時、磁場が生まれる。
友人でいえば、好敵手・ライバルの関係である。
一方に偏する(><)関係性が、クロスして(×)の交錯を生む。
この関係性が人間の磁場であると思う。
男女であれば、それは時に恋愛という磁場にもなるのだろう。
人間は比較の相対性にさらされながら、時としてその相対性を超え、
濃い磁場をも保つ。
それが、作品という抽象に結晶する場合もあるのだ。
風景学に風景の結晶地点があるように、人間関係にも結晶し
磁場となる出会いがある。
あれから何ヵ月も過ぎたAさんの突然のメールは、
そんな事を思い起させてくれた。
時間の経過の長短に関らない時間があるからだ。

宍戸優香莉展最終日。
今年秋にさらに次の挑戦を目指すという。
ここにも年齢に関係なく、迫り来る気迫がある。
ひとつの仕事を終え、さらに続く発露の力は(>)である。
こちらもその圧に負けず、応えていかなければならない。
作家と画廊の関係性とは、その(><)の磁場でもある。
有名>無名という一方的な関係性で、仕事はしたくない。
如何に多くの関係性において、磁場を生み得るか。
その事が勝負である。

*宍戸優香莉展「むすんで ひらいて」-3月14日(日)pm7時まで。
*「空・地・指」3人展ー3月23日(火)-4月4日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2010-03-14 16:35 | Comments(0)


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