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テンポラリー通信

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2010年 02月 25日

石狩夢界ー札幌浪漫(12)

珍しく高臣大介さんが、しんみりとブログに書いている。
今回の個展の満足感が漂っている。

  俺は冬が好きで それはやっぱり雪が積っているからだ。
  真っ白な雪はどんな日もキラキラ輝いている。・・・・
  そんな雪を、見ているととてもガラスに似ていると思う。
  ・・・・・
  それこそが俺のいちばん表現したかった事だ。

  ・・今までできなかったことができるようになり、
  その上で自分の足りないとこを認識することが出来る。
  俺にとってそんな素適な展覧会だった。

搬出後の車の中で、ふっと思い返しているような時間だ。
ひとりの人間の生き様と作品の幸せな出会い、融合。
そしてその経験に立ち会う事。
ギヤラリーの保つ一番いい時間である。
ギヤラリーという函が、溢れる時間だ.
中嶋幸治さんのブログREPORTに、その訪問記が記されている。

 やっぱり、水たまりから剥ぎ取ったものは手の平の温度で溶けてしまいそう
 なほどに美しい大介さんのガラスの映像だ。
 独特の曲面が 風景の皮膜となって 光も時空もねじ曲げていた気がする。

 そんな体験ができる装置をつくってしまった大介さんがなんだか神々しくて
 ・・・

この文章は、風の鱗を創る美術家ならではの感性と思える。
千葉と青森から移住してきたこのふたりの、北を見る感性が煌く。
札幌夢界(ゆめさかい)。
明日、札幌を石狩を離れ、オホーツクの海へと向かう。
離れて見える夢界があるだろう。
United Dreams of America。

網走の佐々木恒雄さんに何かお土産と思い、ふっと思考が停止する。
札幌は何でもあるが、佐々木さんが最初の漁で捕って送ってくれた
オホーツクサーモンに匹敵する物はない。
私自身が何を収獲し、何をもって手土産に出来得るのか。
私自身が風になり札幌となって行くしかないのだ。
そう心篭めて思う事にした。
少しでも網走に吹く風と違う風が吹けばいい。
それが石狩・札幌の風の匂いの土産(みたげ)だ。

*宍戸優香莉展「むすんで ひらいて」-3月2日(火)-14日(日)
 am11時-pm7時:月曜定休・2月26日ー28日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2010-02-25 12:54 | Comments(0)


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