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テンポラリー通信

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2010年 01月 13日

太陽風ー俯瞰と凝視(9)

漆黒の闇、真空の宇宙を太陽から発する風が疾走るという。
光だけではない。風もまた起き、走る。
赤は宇宙の大火。その火の色である。
人の生命の燃焼、そのエネルギーにも同じ事があるのかもしれない。
森本めぐみさんの今回の絵画にもそんなエネルギーを感じている。
作品完成後1日目。何人かの人が、拍手をしていた。
いいね、出来上がっておめでとう!
そんな気持ちが篭められていたかに思えるのだった。
この時拍手は風でもあるだろう。
写真家のFさんが来てくれ、やはりじっくりと見終わってから、拍手をした。
写真家の魂に火が点いたようである。
明日以降写すぞと撮影への意志を披瀝する。
人の風はこうしてアクシヨンとしてはたらく。
光、風、波及、波調。
その感性の往還、キャッチボール。
そこに磁場が、小さな宇宙が生じる。
個展そして展覧会の一番美しい時空である。
あと僅か4,5日ではあるが、今年最初の個展はとても清々しく
いい出立となる。

昨日朝故石田善彦さんの奥様が見える。
新聞で森本さんの記事を読み、ここを思い出し来たと言う。
ムラギシが死んだ年の10月、続くように名翻訳家石田善彦さんが死んだ。
その一周忌の追悼展でお会いして以来である。
もう3年以上になる。
故人の思い出をしばらく語った後、生まれた頃の豊平町の話をする。
今は札幌市豊平区となっているが、そこはそこ固有の札幌・豊平であり、
川向こうの私の知らない街である。
奥様が札幌で生まれ、石田さんと結婚しお子様の名前に麻の字を当てた
のは、札幌に咲く亜麻の花のイメージがあったと初めて聞く。
亜麻の花の再生を東区で取り組んでいた役所のKさんが、亜麻ロードの
テーマソングを古館賢治さんに依頼しそのCDをかってつくっている。
この古館賢治さんと名前に麻の字のつく石田さんの娘さんが、同じ高校の
同級生だったのは、偶然とはいえ不思議な因縁だった。
奥様も、本当に不思議な縁ですねと頷いていた。
死んだ石田さんが最後までムラギシを高く評価していた話をすると、
彼の本を手にとり、古館賢治のCDとともに購入したいと言ってくれる。

人は様々な回路である時繋がる。
生きるとはそうした妙を感じ励まされる事なのかも知れない。
そんな気がする。

*森本めぐみ展「くものお」-1月17日(日)まで。
 am11時ーpm7時

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel.fax011-737-5503

by kakiten | 2010-01-13 11:52 | Comments(1)
Commented by 小沢 at 2010-01-13 19:42 x
赤く咲くのは けしの花
白く咲くのは 百合の花
どう咲きゃいいのさ この私
夢は夜ひらく

十五 十六 十七と
私の人生 暗かった
過去はどんなに 暗くとも
夢は夜ひらく

一から十まで 馬鹿でした
馬鹿にゃ未練は ないけれど
忘れられない 奴ばかり
夢は夜ひらく
夢は夜ひらく


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