朝、傘をさして出ると、バラバラと傘が鳴る。
地面を白い固まりが跳ねている。
雹(ひよう)か、霰(あられ)か?
一気に冬のノック。
街では芸術の秋とかいっているけれど、枯葉舞う前に霰だぜ。
あられもないこの姿どう思う?
なんて、おじんギヤグ言っている場合ではない。
目の前の冬、現実と向き合い表現しようぜ。
一年を夏の年(sak pa)冬の年(mata pa)と数えた、先人の季節感に
謙虚に耳を傾けでなければならない。
4等分の四季は此処にはない。
秋をsak-kes(夏の末)といった(知里真志保)の言葉を実感する朝だ。
バーチアルな都市風景を透視して、その化粧下の素肌を叩こう。
精白した風景から、風景の玄米を奪取しよう。
殻も皮も喪った異様な直線の街に、真の土壌はない。
モグラのように穴を造る、モグラアートが群れてあるだけだ。
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