今日も快晴。自転車で快調に疾走する。
光透み、影深く。
前方にスフインクスのような頭が揺れている。
うん?自分の頭の影だ。
ここ3年ほど床屋さんに行っていない。
先日後髪を切ったのだが、まだばらけて風になびいている。
今朝は調子良く鼻歌で”ハミガキブロック、イエー”と唄っていたが、
これじゃまるで、スフインクスロック、イエーだぜ。
蜻蛉が頭をかすめていく。
音譜に見えてきたね。
民主党が躍進して自民党が大敗。
マスコミはまた小沢ガールスとかいっているが、小泉チルドレンとは
質的に違う気がする。
象徴的なのは、某選挙区の自民党重鎮と薬害肝炎訴訟の女性候補。
片や大衆サービスでカラオケ披露、片や凛々しく眉上げて政治の刷新を語る。
宴会芸の披露と志の披瀝ではもうその時点で差異がある。
文化好きのカラオケ市長や駄洒落紛いの公共施設のネーミング。
札幌でもそれはお馴染みの風景である。
政治の大衆化を宴会芸と化し、一段低く設定した受け狙いが露わである。
その突破口に若い女性陣が凛々しい。
これは現代のジャンヌ・ダルク。モモ、ナウシカ系の顕われとも思える。
先日触れた文月さんの、時代が感受性に運命をもたらすのではなく、
感受性こそが時代に運命をもたらすという言葉にもその事を感じるのだ。
ん年代がどうこうと、下手をすれば回顧紛いに陥るテーマ性を、木っ端微塵
に現在を見詰める強靭な精神性こそが、今を開く。
午後日章堂印房の酒井博史さん来る。
14日新店舗オープンという。
24軒4条4丁目9-6。
19日には故村岸宏昭さんの遺作作品集も出る。
お母さまの一周忌に合わせ、かりん舎さん全力投球。
CD2枚も入って2000円とは破格の価格である。
最終校正も先日見せて頂いたが、いい本になる。
東屯田通から、24軒への引越しと酒井さんの努力に、
翳ながら村岸さん母子も慶んでいる事だろう。
蜻蛉の透明な羽の光、スフインクスの頭を舞う9月だ。
*収蔵品展「境界(さかい)の現場」-9月2日(火)-13日(日)
am11時ーpm7時:月曜定休・休廊。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-9斜め通り西向
tel/fax011-737-5503