人気ブログランキング | 話題のタグを見る

テンポラリー通信

kakiten.exblog.jp
ブログトップ
2009年 08月 27日

エレガントピープルー夏日幻想(24)

先日モダーンジャズのクワルテット「エレガントピープル」の有山睦さんから
メールがきた。ここでライブをできないかという内容だった。
以前のスペースでは何ヶ月かに一回ライブをしていたのだが、ここは狭く
四人の演奏者を迎えることは無理と思えた。
しかし有山さんの提案は、聴衆の位置を、玄関先から外、2階吹き抜けに
位置すれば可能という事だった。
確かにそうすれば4人の演奏者が入っても可能である。
ここは古民家なので、床は一段高くいわゆる縁の下がある。
その一段高い場所が演奏舞台で、観客はそこをステージと考えればいい訳
で、玄関先から外も含めてに客席が置かれることになる。
問題は天気と人数だなと思った。
それから2,3日後にリーダーの仲西浩之さんと有山さんが訪ねて来た。
楽器持参のふたりは早速音を出し、会場の様子を試す。
アルトサックスの仲西さん、ドラムの有山さん。音響は満足のようだった。
これにギターとベースが入る。
この4人はそれぞれ役所や某デパートに勤務する人たちで、本当にジャズが
好きなグループである。
何故か旧テンポラリーの保つ空間とそこに集る人たちに多く惹かれるものが
あったらしい。その気持ちが今も続き、今回の提案となったのだ。
彼等の友人でもあるK氏が、テンポラリースペースのオリジナルTシャツを
製作したのも、その心の顕われである。
何ヵ月か前そのTシャツを着て、薄野近く某スペースのライブでお披露目して
くれた事がある。
さっぽろの自然河川図をデザインしたこのTシャツの謂れを、会場で語られた時
私は彼等の心に今も活きているあの場への深い友情を感激して聞いていたのだ。
その思いが、今こうして場を変えても続き、実現しようとしている。
空間の構造も広さも場もみな違うのだが、変わらず続けたいという思いは、
素直に心に響くのである。
やってみようよ、もう何もいう事は無い。実行あるのみである。
9月19日土曜日夕刻6時と期日も決まった。
もう一度演奏したい、そして聞いてもらいたい。
その気持ちがこの企画を進めている。
私は私の心指す<志>の方向が、今またこうして共に同じ方向を見詰めるゆえに
形になる事が単純に、素直に嬉しい。
そしてこの場所がまたもうひとつ豊かに重ねる時間を保つ事を、大きな励ましと
思うのだ。有山さん、仲西さん、そしてエレガントピープルのみなさんありがとう。

*「’90年代の作家たちーコレクシヨン展」-8月30日(日)まで。
 am11時ーpm7時

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2009-08-27 12:52 | Comments(0)


<< 秋声漂うー夏日幻想(25)      オホーツクサーモンー夏日幻想(23) >>