昨年も来ていたなあ。はぐれ蜻蛉。
夜帰宅して、洗濯物を取り入れる時入って来たのだろう、
一匹の蜻蛉が天井に貼り付いていた。
灯かりに誘われて軒下から迷い込んだのだろう。
朝まで一緒に眠る。
翌朝明るくなってヴェランダの戸を開けると飛んでいった。
昨年は何度もその繰り返し。
時に番(つがい)の2匹が入って来た。
今日からお盆。
もう夏の終わりも近い。
あいにくの雨模様で、墓参は延ばす。
スーパーでお線香と蝋燭を買う。
明日以降花を持って、墓地へ行く。
蜻蛉と書いて精霊とも読める。
セイレイ・・が訪れるからお盆なのだとふと思う。
雨の音がひたひたと、優しい。
車の猛々しい音さえ、優しくなるよ。
TVでは相も変わらず、麻薬と風水害と渋滞と地震の後の話。
大口を開けてゲタゲタ、グルメレポート。
昼間のTVは時間の侵略・収奪・侵食である。
絶え間なく視聴者におもねり、絶え間なく視聴者に欲求する。
消して外へ出る。
雨の中を歩く。
紫陽花が濡れて色変化の道。