太陽の黒点が少ないそうだ。
黒点が少ない時期が続くと、小氷河期になるという。
11年周期で今年はもう黒点活動が盛んになっている時期という。
それが始らない。
地球温暖化が叫ばれる一方で、太陽は黒点活動を収縮している。
記録に残る小氷河期は17世紀で、ロンドンのテームズ川が凍っていたという。
このところの梅雨のような曇天、長雨で根菜類がダメージを受け、
お芋、人参の値が2倍に上がったとニュースが伝えている。
見えないところで、何かがじわじわとおかしい。
金魚鉢のような都会の中にいると、囲繞する透明なガラスに小さく、小さく
ヒビが入って、痛んだ地球が逆襲してきているのかも知れない。
プラスチックゴミから原発廃炉処理まで、抱え込めないゴミを埋葬されて
大地も海も悲鳴をあげる。
都市のメタボリックな傲慢が、地球のリンパ液のような石油や深層海洋水
まで吸い上げて、地球の身体をスカスカにしているのかも知れない。
一番敏感な場所にそれが顕われ、先日の峠の白樺林が白骨のように林立して
いる風景が思い出されるのだ。
自然は静かにゆっくりと、そして決定的にやって来る。
身体と同じである。
肩凝りや、腰痛、足の攣りも身体の異常の兆候であったりする。
地球も同じだ。地球の肩凝り、攣りが異常気候だったりする。
ナイーブなその先端の皮膚のような部分に、メタボの内臓都市は鈍感になる。
タッチする毛細血管の境界世界を、厚い都市の脂肪層で閉じるな。
界(さかい)を活き活きと開け。
分別ゴミの日常とは、われわれの閉じた界(さかい)の反映そのもの
ではないのか。
細かく分類された「新ゴミ処理表」を見ながら、衣食住の日常が細分化され、
分別された時間を生きている事を実感する。
*テンポラリースペースアーカイブス展ー8月7日(金)まで。
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503