石狩・知津狩で自耕自食のような生活をしているNが来た。
週に何回かG大学で非常勤講師をしているが、あとは家の周りの畑を耕している。
最近虫を平気で駆除するようになったと言う。
増えすぎて、畑作物を食べてしまうからだ。
その限界の範囲があるのが分かったと言う。
ある日、山鳩が来て畑の作物を突付いていた。
よく見ると、番(つがい)の夫婦だった。
なにか優しい気持ちになり、もう少し早く来ればもっと食べる物があったのにと
思ったという。
それから、山で遭難死した昔の彼女の話をした。
山へ行く前に貰った手紙を見て、なにか予感がしたという。
こんどこそ結婚しようと思った矢先だったと。
それからずっとひとり暮らし。
年も重ね今、番(つがい)の山鳥を見て、彼の脳裏には
遠い追憶が浮かんでいたようだ。
写真家のFさんが、先日聞いた陽水の「もどり道」を、CDに採りたいと来る。
あの絶唱「人生が二度あれば」「帰郷」に感動したのだ。
保存用にと私にもテープと別にCD化してくれた。
そのCDをNにも聞かせたのだが、その事もあってか、
珍しくNのしんみりした話を聞かされた。
番(つがい)をなくしたふたりの野郎の夜が更けた。
今朝は晴れ、自転車を飛ばしていたら、競馬場の辺りで
音もなく頭をバサッと触るものがある。
カラスだ。
そうか、もう繁殖期に入ったのだ。
近くにある柳の大木辺りに巣を構えているのだろうか。
犬に追いかけられたり、カラスに頭撫でられたり、動物フェロモンあり、・・か。
東京M美術館Mさんから、秋の企画展の相談。
夕張テーマに原稿20枚依頼。
いい機会を戴いた。
今この時期、ひとつの節目となるだろう。
*チQ沖縄からのポストカード展「まちぐゎ 69」-6月9日(火)-21日(日)
am11時ーpm7時:月曜定休・休廊
*中嶋幸治展「エンベロープの風の鱗」-6月23日(火)-7月5日(日)
*及川恒平フォークライブ「TASOGARE」-6月28日(日)午後6時半~
入場料3000円・予約2500円
テンポラリスペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
tel/fax011-737-5503