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テンポラリー通信

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2009年 05月 26日

過去は未来からやってくるー夢の中径(21)

<過去は未来からやってくる>
尾道で船大工を修行している野上裕之さんの便りの一節。
船大工の技術を受け継ぐ仕事に就いた野上さん。
今この言葉は、彼の実感と思う。
網走で漁師の技を習得中の佐々木さん。
ふたりの生活の現場で生きる術は、みな過去から続くものである。
そして、そこに今の自分の未来がある。
立場は違えこそすれ、川俣正展で自分が感じていた事と交錯するのだ。
時間差の軸がヨドバシやビッグカッメラと違う位相にある。
言ってしまえば、文明と文化の新旧の時間軸の違い。

そんなことを考えていた所為か、古い夢を見た。
休廊日の昨日。
さっぽろへ帰る前のあるひたむきな行為。
「卒業」という映画のような無謀で一心な行為。
人が人を引き受け、ともに人生を歩む。
その為の果敢な一心をトラウマのように今も引きずっているのか。
一緒にさっぽろに帰りたかったね。
古い夢のなかに、原点がある。生き様が見えてくる。
そこに、夢の中で戻っていた。
目覚めて、疲労が残った。過去に潜り込み現在を見詰める自分がいる。
すれ違った大事な時間の心の機微が、痛くなって刺さっていた。
霧の中だった断片が、生き生きと全体を見せている。
だからなお痛む。
ほとんどひとり言に近い内向きの世界。
そいつが根っ子で今を露(あらわ)にする。

中嶋幸治さん、チQさんから声が届く。
ふたりの個展の次なるスタート。
やあ、と肩を叩きにきたね。
今を生きようね。

*川俣正アーカイブ「テトラハウス326」記録展ー31日(日)まで。
 am11時ーpm7時

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

 

by kakiten | 2009-05-26 12:27 | Comments(0)


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