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テンポラリー通信

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2006年 03月 05日

道の表情ーふかぶかとさっぽろ漂流(10)

歩き回る道が枝道、路地が多い性か雪と泥と氷が一緒くたになっている道がほと
んどだ。山岳画家の熊谷榧(かや)さんに連れられ冬山登山を覚えた頃真っ白で
真っ青な世界を山スキーで歩き山の麓まで降りてきた時の道を思い出す。
腐れ雪云ったっけ。そんな腐れ雪の道は足元だけでない。歩いていて歩くほうが悪
いような道もある。何でこんなとにこいるの?邪魔だ邪魔だと声はないけどそう感じ
る道もある。別に車道の真中を歩いていた訳ではない。周りが高いビルで出入りす
る車しか通らない、おまけに雪泥で歩く所が車の轍にどうしても近づくそんな場所だ
。時々そういう道に紛れ込むともうひたすら足元だけを見て脱出を願う。でも今頃は
そういう道が多いな。市街地の舗道のように買い物や通勤の目的では歩いて良し
それ以外は車が主役で人間はチヨロチヨロするなみたいな感じの道が増えていた。
そんな時樹があるとほっとする。おまけに鳥が鳴いていて時に沢山の小鳥が群れ
ている。しばし立ち止まる。傍にぽっかりと木造の古い家屋があって荒れた庭があ
る。そんな光景をたまに見る。それが時々飲食の店だったりする。北大界隈や山鼻
界隈には数件それがあった。もう少し郊外だと石山軟石の倉庫がそうだった。
個人の屋敷だったような家には庭と樹があって歩いているとそれに救われる。そこ
に正直なもので鳥もいる。カラスは少ない。カラスの声は人間的で人を小馬鹿にし
ているように聞こえる。時に威嚇的で様々な小鳥の声とカラスの声とは違う。大体
カラスはビルの道に多いのだ。食い物も含めてカラスが人間化したのはカラスに
とっても不幸かも知れない。今のカラスは夕焼けよりも市街地に似合う。
腐れ雪と腐れ人間がカラスと車に追い立てられるように街を歩く。格好悪いねえ。

by kakiten | 2006-03-05 12:43 | Comments(0)


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