昨夜寝る前に濃い目のお茶を飲んだ所為か不眠。
眼が冴え頭の中を想念が漂流する。
寝不足気味で今朝は不調。
心閉じる時もある。心開く時もある。まして、人は人それぞれの時がある。
小林由佳展もあと三日。今週小林さんは、十勝の彼のもとへまっしぐら。
先週絵を描き終え、何かが弾けたのだろう。
本を開いたような、真中に折り目のある写真。水に映るモノクロームな風景。
そこからふっと思い立つように色彩が生まれ、漂い、開いた。
写真が自己凝視であるなら、絵は自己解放でもあったろうか。
彼の住む十勝へと揺れる心の振幅のまま、今固有の時間を作品は顕している。
マリッジブルーというのがあるのと、誰かが言った。
男に解らないものもある。
ただ人が閉じ、開くのを見る。
私は寝不足、不眠ブルー。
石田さん、岡部さんの心開く便りの後に、どこか疲れの澱(おり)が溜まっている。
日常の逆襲である。
こんな日は歩きたい。自転車でもいい。
昨日来た中嶋幸治さん情報では、まだエルムトンネルの上は雪で駄目。
両足上げて綱渡りのように乗ってみようか。
あそこさえ越えればあとは大丈夫。もう路面は黒々。
頭の疲れを身体の疲れに転化する。それが必要である。
円山の斜面も大分黒々と木々が見えてきた。
その黒い森にキタコブシの白が見え出し、地上に福寿草の黄色が腐れ雪の間か
ら顔を出すのも、もうすぐである。
スプリングブルー。春の前の変わり目。そうか、マリッジブルーもまたそんな憂鬱
か。
*小林由佳展「ソノサキニシルコト。」-3月27日(金)まで。
am11時ーpm7時
*及川恒平フォークライブ「はざまの街にて」-3月29日(日)午後3時~
入場料3000円・予約2500円
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
tel/fax011-737-5503