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テンポラリー通信

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2009年 02月 01日

女性たちー如月(きさらぎ)の夢

雪がなく、凍てついた路面が黒光りしている。つるつるだ。
仲通の路面はさながらスケートリンク。
ペンギン歩きに精が出る。

4月帯広に新居をもつ小林由佳さんが来る。5月個展予定を繰り上げ、3月に
予定変更する。札幌を去る前の総括ともなるのだろうか。
今年成人式のMさんが来て、高臣さん恋人のMさんも来る。そのMさんから思い
がけずバレンタインチョコを頂く。平岸でお店を始めたMさんも来て、3日前に続
き2度目の来廊。お酒の強い女性で、また続きのように飲んだ。
東京に就職したTさんから電話あり、職場の悩みを聞かされる。
みんな一生懸命生きていて、悩みも夢も尽きないのだ。
Mさんたちに中川幸夫の「華」を見せると、熱心に感心しながら見ていた。
「花坊主」ほかの生け花の名作写真集で、植物の命が観賞用の美を超えて、
命の主張、命の叫び、怒りのようにラデイカルに表現されている。
もう90歳を超えた中川幸夫の作品は、少しも古びていず、今かえって若い世代
の人たちの心を捉えるのだ。特に若い女性たちの意識の奥底に響く。
ナウシカ、モモ、ジャンヌダルク。現代の凛々しい女性たちの生き方を象徴する
正当な存在。もう30年以上も前に出版された中川幸夫の本が、こうして今新た
に新鮮な目で読まれる事に、現代のナウシカの同時代性を思うのだ。
単なる新旧で測れない、作品の精神(こころ)のもつ保水力である。
その精神(こころ)を、人は作品という容(かたち)で存在させる事ができ得る。
ナウシカの宮崎駿、華の中川幸夫は、ともに高齢の男性でもある。
性別・年齢・領域を問わず、作品の保つ精神の容器としての保水力は、
時代を根源で創り、時代を導く。
夢と悩みを抱いて真摯に生きる人たちに、その表現の根はいつもそっと触れ、励
ます。アニメだろうと植物だろうと素材の問題ではない。その容(かたち)に盛られ
た精神(こころ)の香気がエーテルとなり、生きる呼吸を与えてくれるのだ。

雪が舞い出した。冬にはやはり白い光が似合う。
次回個展予定の佐藤義光さんが来る。生活者として花屋を営みながらも、今回
個展としてその花を素材として生活次元を少し超えて、花個展「別世界」を開く。
職業的生け花でもない。自分の生活からその素材を表現にまで高めようと試み
るのだ。今まで高臣大介さんとふたり展の形で花を添えていたが、今回意を決し
て自らの作品展・個展として開く。お互いがいい刺激を及ぼし、今回の初個展と
なった。後続の若い花屋さんたちの熱い期待が彼に寄せらている。
好漢佐藤義光、頑張れと多くの声が聞えるのだ。

 壁の一面をお花で埋め尽くし、花壁を作り上げていきます。(中略)
 この花壁以外にも佐藤義光が作る普段花屋さんで見る「商品」ではない、
 「作品」を前期後期通して展示いたします。
                           佐藤義光初個展「別世界」案内文から

*高臣大介冬のガラス展「gla_gla CANDLE show」-2月8日(日)まで。
 pm1時ーpm7時・月曜定休・休廊
*佐藤義光花個展「別世界」-2月10日(火)-15日(日)
*野上裕之彫刻展ー2月17日(火)-22日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2009-02-01 13:47 | Comments(0)


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