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2014年 12月 31日

三巨頭の写真ー透析・師走(24)

今月13日の吉増展オープニングの写真を貰う。
中に佐佐木方斎と岡部昌生と吉増さん3人の一枚があった。
珍しい3人である。
70年代疾走する詩人として全国を突っ走った吉増剛造。
80年代を「美術ノート」編集、現代作家展、作品発表
とひとり3役で北海道の美術界を牽引した佐佐木方斎。
90年代テンポラりーを拠点に世界へ羽ばたいた岡部昌生。
それぞれがある時代を代表する実力者なのだ。
こんな3人が一堂に会し笑顔で談笑しているシーンなど
滅多にあるものではない。
3人の今の評価はそれぞれに異なるだろうが、それぞれの
出立ともなった70年80年90年代での歴史的仕事は
消え去るものではない。
ここにこうして3人が顔を合わせているのは、まだそれぞれ
が現役である事の証左なのだ。
この3人に今最も輝いている映像作家のひとり石田尚志の
突き抜けたような笑顔がもう一枚の集合写真に写っていた。
この4人だけで北海道に留まらず、日本を代表する作家の
集合のワンシーンである。
北の場末の小さなギヤラリーで本当に熱い男達の出会いが
実現していたのだ。
時間を経てあらためて写真を見て感じる事である。
それぞれの時代を代表する仕事を成した男達が、勿論今も
活動を続け吉増さんのライフワークに笑顔で立会い款談して
いる姿は勇気を与えられるものである。
ここで4人が一緒にいる事のそれぞれの今に至るまでの
ドラマの存在も思い起こせば深いものがある。

+吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-1月11日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊。
*高臣大介ガラス展ー1月20日ー25日

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2014-12-31 13:52 | Comments(0)
2014年 12月 30日

止まらないー透析・師走(23)

通院のない土曜日曜食欲全開。
どうしても食べ過ぎ飲み過ぎになるようで、3k強も
体重が増えていた。
月曜日病院でチェックされ、先生に一喝される。
まだ本当に病と向き合っていない。
暴飲暴食をした覚えはないけれど、ドライウエイトと
いう腎臓の為の体調管理は守らねばならない。
ボクサーみたいなものだなあ。
水分を抑えて体重を管理せねばならぬ。
筋肉はダムのように水を貯水するから、鍛えて栄養を
とり水太りにならないようにする。
2日で3キロとはやはり緩んでいる証拠である。
ただ禁止されると欲求不満がたまって、ついつい飲みた
くなり少しが止まらない。
朝は特に目覚めて直ぐ食べるフランスパンとゲンコツコ
ロッケなどと飲む紅茶がなんとも美味しい。
これで3、4杯飲み過ぎてしまう。
腎臓は吃驚して機能を損ない、水が溜まる。
それらが即体重に出るのだ。

止まらないといえば、今朝の吉増さんからのファックス。

新たな制作DVD成立。
次なるヴィジヨンをも生まれたらしく、これはもうとまり
そうもありません。

こちらの止まらないは真っ当な制作意欲だ。
食欲とは違う。
ふたつのどうにも止まらないが渦巻いて師走。
今年もあと一日。
来年はどんな年となるのか。
心して新年に向かう。

*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-1月11日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊。
*高臣大介硝子展ー1月20日ー25日

 テンポラリースペース札幌市北区北15条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2014-12-30 13:40 | Comments(0)
2014年 12月 28日

凝縮するものー透析・師走(22)

凝縮するもの・水の骨・風の骨・光の骨。
凍てつき、烈風となり、灼熱となる。
骨とは鬼だなあ。
水地獄、風地獄、灼熱地獄。
鬼が角を落とせば、なんと可憐な花嫁さん。
せせらぎ・そよ風・小春日和。
右手首骨折や腎不全等の内外水鬼災難に見舞われて
そんな事を思う。
そして今朝一番に東京吉増さんから烈風のファックス。

 ・・昨夜のPittinでの大友良英氏とのduoは、あの
 例のSapporo後の六葉+新葉一葉制作状況を、ほとんど
 ここはPittinなのか、ここはテンポラリースペースなの
 か、みわけのつかないような火のようなステージでした。

新宿・ピットインのステージと札幌・テンポラリーの会場が凝縮し
骨となって雷鳴のように響き繋がる。
ヨシマスという名の風骨・水骨・光骨が乱舞して来る。
この<届ける力>は、凝縮する鬼の力である。
続いて電話が鳴り、声が届く。
ステージの映像も手配するという。
師走の週末の日曜日。
その静まり返った会場が鬼の念波で俄かに揺れる。

寒気少し緩んで道が濡れている。
来週からまた寒気到来というから、この濡れた道は水の骨となる。
鬼と向き合い命のミコトと共に闘う。
冬の臓器・腎臓の尊(ミコト)の闘いは続く。
耳は内臓の露出した形象。
手もまた罫線を象る外へ出た繊毛。
GOZOCINE映像のゴッホの耳とヨシマスの絵筆の指が
内臓に触る触手のように揺らいでいる。

*吉増剛造展「水機ヲツ日、・・・」-1月11日(日)まで。
am11時ーpm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2014-12-28 12:50 | Comments(0)
2014年 12月 27日

新作ヴィデオー透析・師走(21)

帰京後制作された新しい作品のヴィデオが吉増さんより
送られてきた。
昨日それを見る。
新たな境地が絵筆と色彩に著しい。
ゴッホの耳についてのナレーシヨンと幅広の刷毛の打刻
が異世界へと誘う。
夏の魔界と冬の魔界が淡々と自分の身に即して語られる。
幅広の刷毛の打刻の痕跡は冬の骨のようだ。
冬の骨とは氷の世界。
氷結したあばら骨のようなアイスバーン。
水・骨ヲル日、・・・。
ふっと日曜日と昨日の路面を思い浮かべていた。
偶然だろうが、この吉増展の進行と私の身体の変化が
同時進行のように出来事が進んでいる。
水の骨とはなあ~。
550葉を超え終わりなき詩作の草稿群「怪物君」
これはもう吉剛剛造の日々紡がれる宇宙曼荼羅の織布、
生命の織糸そのものでもあるのだろう。
その織糸に囚われた昆虫のように自分がいる。
そんな感じさえ持つ。
都度都度制作映像メモのように送られてきたGOZOCINE
は、もうすでに数枚となる。
これらの日記のような制作映像はそれ自体が作品である。
そして身体の深い内なるミコトの舞いと言葉のように画像
と音声が木霊する。
展示された草稿の生まれたばかりの濡れた産声が立ち上がる
のだ。

ゴッホのように耳を切る事は出来ないけれど、なにかを届け
ようとする事は出来る。
そう語る吉増が描くゴッホの耳には夏の向日葵が見える。
光は彩(いろ)で、水は骨。
そして吉増の声は、風のようだ。
光が凝縮し、水が凝縮し、空気が凝縮する。
そしてそれらの凝縮が色を生み、骨を形成し、風を起こす。
止まらず変化し凝集し続ける「怪物君」。
広がり続ける宇宙のよう・・・。

*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-1月11日(日)まで。
 am11時ーpm7時;月曜定休;正月3ヵ日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2014-12-27 13:21 | Comments(0)
2014年 12月 26日

道新展覧会評ー透析・師走(20)

一昨夕道新夕刊に吉増展評記事が載る。
丁寧な取材と批評である。
特に展示に関わった数人の友人達の名をあげていてくれた
のが嬉しい。
560葉を超える詩作の草稿群をその始まりから現在まで
を簡潔に辿り、今回の吉増自身の撮った映像にも触れて
その制作の根を評してくれている。
会場の展示の光浴びそよぐ光景も紹介してくれて、見事な
展覧会評記事である。
この記事の影響でまた多くの人が見に来ることだろう。
骨折・腎臓と病院通いばかりしていられない。

右手首はままならぬが、なんとか指先は動く。
年末年始休みなので、今年最後の通院。
きっちりギブスで固定される。
患者が多く2時間以上待たされる。
腕の良い命女医さんが頼もしく、とても美人にみえる。
この日病院に時間をとられ画廊には出られない。

大雪で逆に歩く足元は滑らない。
内に水分調節、外の水の凍結。
正に水の変幻に弄ばれる年である。
体重も水分を絞りきって、健康時より10キロ以上も
軽くなった。
ドライウエイトという基準である。
熱いお湯・温いお湯・冷たい水。
濡れた道・凍った道・ふわふわの雪の道。
この水の変幻によって身の内外が変わる。
光も空気も水もその変幻が可愛く怖ろしい。
水・骨ヲル日、・・・。
水・腎臓ヲル日、・・・。
水機ヲル日、・・・。
水難の年末だなあ。

*吉増剛造展@水機ヲル日、・・・」-1月11日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休;正月3ヵ日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
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by kakiten | 2014-12-26 12:41 | Comments(0)
2014年 12月 24日

深い雪ー透析・師走(19)

抽象画のようだった。
Wさんのアイスバーンの路面写真。
コメントがあって、アイスバーンとはドイツ語だったんだ。
骨折までいかなくても何人も転んだと聞く。
病院が超満員だったのは無理ないなあ。
名医のおかげで指先から下も大分もう動くようになる。
手首自体は自由が利かないけれど、紐を結ぶ事が辛うじて可能だ。
髭剃り、歯磨きと日常の動作が左手に集中し不便この上も無い。

ニューヨーク在住の中岡リエさんが来る。
若林奮さん、岡田隆彦さんとも親しい関係だった美術家である。
某地での個展打ち合わせでしばらく日本に滞在という。
テンポラリーでは90年代に個展を開き、それ以来の付き合いだ。
吉増さんの作品と映像を見ていく。
途中写真家のT氏が見え、中岡さんとは初対面だがT氏の写真集を
見せると気に入ったとみえニューヨークの画廊紹介などして話が
弾んだ。
そこへ酒井文太君、山田航さんも見えて中岡さんは大喜びだ。

熱心な吉増フアンと私の事を心配してくれる人が交互に来て
手首の不自由は忘れてしまう。
そして水・金は腎臓のケアだから、今年は特に水難・金難の年か
もしれない。
ご心配を皆さんにかけながらも、良い作品と良い友人たちに支え
られ何とか師走である。
クリスマスイブの今日は、静かな大雪で路面も歩き易い。
綺麗なイブである。
吉増さんより懇ろなお見舞いのファックスが来た。


 もう決してころばないように。
 いいオトコが台無しになるよ。

いえ、いえ、・・とっくに台無しです。
名作「水機ヲル日、・・・」と向きって、師走・新年を超え
頑張ります。
多くの方にご心配おかけしてすみません。

*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-1月11日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
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by kakiten | 2014-12-24 12:41 | Comments(0)
2014年 12月 23日

手首骨折ー透析・師走(18)

右手首骨折だった。
休みの昨日以前通院していた整形外科へ行く。
超満員で午後まで待たされる。
やっと診察室へ入りふつと見るとなんと以前診て頂いた
先生だ。
007に出てきた靴先にナイフを仕込んだロシアの女
スパイのような先生だ。
力技で一気に骨の曲がりを伸ばし固定する、手術無しの
腕の良い女医さんである。
向こうも私の事を覚えていて、今度は右手で同じ箇所だね
という。
何人も担当医がいる中で前と同じ医師に当たったのも不思
議な縁である。
結局全治1ヵ月という診断であった。

内に腎臓疾患、外に氷結路面転倒と水難続きの昨今である。
これも「水機ヲル日、・・・」なのかもしれない。

*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」1月11日(日)まで。
 am11時ーpm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
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by kakiten | 2014-12-23 17:49 | Comments(0)
2014年 12月 21日

転倒ー透析・師走(17)

昨夜雨で溶けた路面が今朝の寒気で凍てつく。
薄く積もった雪でその下の氷面が見えない。
先ず外へ出て玄関前で転倒。
さらに地下鉄近くの路地で転倒。
右手の手首が曲がらない。
骨折は無いようだが、捻挫のようで自由に手が動かない。
弱り目に祟り目である。
パソコンは打つだけなので何とか打ち込めた。
路面はスケートリンク状態で非常に危険である。
夕方から雪というから夜道はさらに危険だ。
帰路が思いやられる。
明日は定休日だが、通院が2ヵ所もあり心配だ。
今日で終わる見に行かねばならぬ展覧会もあり、憂鬱で
ある。

水の怖い面がこの寒気で顕在化している。
凍って雪となり氷となって牙を剥く。
冬の臓器・腎臓のように水分を管理し安全を守らなけれ
ばならない。
叩きつけられた氷面の路上の硬さは水の怖ろしい鎧の様だ。
3,4年前同じ様に転倒して左手首を骨折した事を思い
出している。

*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-12月9日(火)-1月11日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目」1-8斜め通り西向き
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by kakiten | 2014-12-21 13:32 | Comments(0)
2014年 12月 20日

体内・体外宇宙ー透析・師走(16)

通院し治療を続けながら体内の宇宙と体外の大きな世界が
呼応しているのを時々感じる。
内臓の司る調和と外界の風景の存在。
空気や光や水や山と森そして海。
それらが体内の血や水、筋肉臓器の存在と呼応するのだ。
この呼応こそが生きている事の外部世界を開いている、
そんな感じが時々する。
時に病もまた内なる目を開かせてくれる僥倖である。
吉増さんの草稿と映像を見ながら、この稀有の詩人の
内臓言語と映像が内から外へと深く遠く発せられている
猛烈なエネルギーを思っていた。
物凄く内なるものが、外と呼応して渦巻いている。
写経のように吉本隆明の詩篇を書き写し、そこへ呼気吸気
のように自らの記憶を重ね合わせてゆく。
その両者の火花のような摩擦力が、外部へと発光されて
紙はのたうち発色されて輝く。
吉本隆明の日時計篇という詩は外にある宇宙内臓であり
吉増剛造の内部宇宙・臓器でもあるのだろう。
その内・外の呼応が虹の架橋のように世界を創るのだ。
深い内なる目線は対象となる外の内なる臓器に触れ、自ら
の内なる臓器と呼応し他者の世界へと放たれる。
私が今感覚で病の内に感じているのはそういう内外の呼応
である。
一本の樹木に内臓の直立を感じ、その有機的な豊かさを
思うのだ。
樹木もまた命そのもの、ミコトだなあ。

*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-12月9日(火)-1月11日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊・

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
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by kakiten | 2014-12-20 10:50 | Comments(0)
2014年 12月 19日

制作ヴィデオー透析・師走(15)

吉増さんの手描きの草稿制作ヴィデオを会場で流している。
ゆっくりと粘りつくような口調で絵筆を走らせながら、映像
は続く。
制作のヴィデオ日記でもある。。
毎日の記録であり、すでに4,5本が送られてきている。
その一日一日の制作記録の終わりに”ありがとうどざいました”
というナレーションが入る。
紙表を這うようなミクロのレンズで舐める様に左手で撮影する。
右手には絵筆が紙面を這いずり、同時にその時感じている事を
詩の朗読のように声で語る。
塗られたばかりの絵の具の光、叩かれる筆の音。
一瞬一瞬が生々しい制作の現場の音であり色である。
僅か60cm×45cm程の和紙の原稿用紙に文字とその上に
絵の具で描かれる小宇宙の世界。
その過程をミクロのレンズで這うように映像が撮られる。
それに声が糊が張り付くように流れるのである。
これまでGOZOCINEで培われた映像技術と詩の朗読で
積み重ねた声の抑揚とが画面全体にリズムを生んでいる。
見ていて目が逸らせなくなってくる不思議な魔力があるのだ。
描線の美しさ、狂おしさも魅力だが、この声の魔力も大きい。
男の巫女のような、幼子の独り言のようなこのモノローーグは、
詩人吉増剛造の魂の声でもあるのだろう。
声と指の延長のような筆先と滴り落ちる絵の具。
それは声の血脈、指先から迸る見えざる血行の延長のように画
面を容系するのだ。
詩人の心の内臓を辿る内臓絵画言語の映像作品。
そんな稀有のヴィデオである。

*吉増剛造展「水機ヲル日、・・・」-12月9日(火)-1月11日(日)
 am11時ーpm7時:月曜定休:正月3ヵ日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向き
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2014-12-19 13:44 | Comments(0)