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2012年 11月 30日

皺寄るようにー星雲・12月(4)

東京の吉原洋一氏より写真を焼いている息遣いが
聞こえそうな熱いメールが届いていた。
吉増展への写真の準備、暗室での作業である。
水をくぐらせ定着する行為の中で、印画紙に浮き上がる
映像と語らう。
それ自体がひとつの道行き、水の道と話す。
余位さん、洋一さんのテンシヨンが高まってきている。
そんな吉原さんへ返事のメールを打ち込んでいると、
一通のfaxが届いた。
吉増さんからで、宅急便のコピーである。
 
 とうとう”紙たち”旅立って行きました。どうぞお世話よろしく

と、添え書きされていた。
草稿250葉がとうとう送られてくる。

昨日夕方4時頃山田航さんが正装して来る。
6時から道新文学賞の授賞式に出席という。
そうか、今日が授賞式か・・。
その前に時間があるので寄ったと言う。
そこへ網走から着いた佐々木恒雄さん夫妻がちょうど来る。
受賞の晴れの舞台前の山田さんにお祝いが告げられ、受賞作
の感想が佐々木さんから語られる。
山田さんも思いがけず佐々木さんと再会できて嬉しそうだ。
来年3月の山田作品を主題とする展示の依頼をあらためて佐々
木さんにお願いしていた。
佐々木さんも来年1月阿部守さんの紹介で、九州で初個展という。
今年2月網走を訪問した阿部守さんに作品を見て惚れ込まれた
ようだ。
北の端から南の国へ、佐々木さんの大きな飛躍の年と思う。
人が人と繋がり、皺寄るように星雲を形成する。
それがエネルギーを生み、銀河となる。
そんな熱いものを山田さん、佐々木さんの偶然の出会いに感じ
ながら、話は尽きなかった。
佐々木さんは1月九州、4月東京と展示が続き、私のところでも
3月山田航展賛助出品そしてどこかで個展と予定が詰まってきた。
陸に上がっても多忙な佐々木恒雄の”活き活き”の時間はしばらく
続くようだ。


*吉増剛造展「ノート君~古石狩河口から書きはじめて」-
 12月11日(火)-1月13日(日)am11時ーpm7時:月曜定休。
 :吉増剛造(詩草稿・映像)・吉原洋一(写真)・鈴木余位(映像)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2012-11-30 12:53 | Comments(0)
2012年 11月 29日

滑る道ー星雲・12月(3)

つるつるの路面をバランスをとって歩く。
今年初め夜道で転び手首骨折の記憶が横切る。
心と足下の集中力が失われると、足下が浚われる。
生活と同じ原理である。
公共料金という電気・電話・燃料等が足下を脅かす。
今冬もこれらを全部切られて餓死したという親子のニュ
ースがある。
<公共>とは一体なんであるのか。
正確には最低限の生命維持体(ライフライン)と言い換え
るべきだ。
食料・燃料というフイジカルな生活の足下とメタフイジカル
な理念・想念の世界とを併せて、人は生きる。
どちらに偏っても生活はバランスを失う。
氷結した路面の歩行と同じである。
というか、凍結した路面では歩行に全注意を集中しなけ
ればならない。
それが生活という闘う事だ。
人には身体の時間と心の時間というふたつの時間がある。
生き生きの<生き>とは身体に関わる生活で、活き活き
の<活き>とは、精神に関わる生活である。
ふたつの<生き><活き>を併せて、人は「生活」を送る。
どちらに偏っても<生活>は、生き生き、活き活きとは
ならない。

海で生きている男が訪ねて来る。
<生きる>糧を海で繋いでいる男が冬陸に上がり、
<活きる>場を画業に移す。
そんなに単純な設定ではないかも知れないが、少なくとも
生活の場は明らかに海から陸へと移動するのである。
海では身体そのものの労働であるが、海に出ない冬場の
陸の上では絵画を描く事が身体の主となる。
この時生活は<活き活き>と精神の領域になる。
勿論船上でも<活き活き>という感覚はあるのかも知れな
いが、基本となるのは身体労働を主とする<生きる>労働
であるだろう。
そんな陸と海の<生活>位相の相違を、ゆっくりと話して
みたい。
今日午後網走から来る佐々木恒雄の訪問が楽しみである。

*吉増剛造展「ノート君~古石狩河口から書きはじめて」
 :吉増剛造(詩草稿・映像):吉原洋一(写真):鈴木余位(映像)
 12月11日(火)-1月13日(日)月曜定休・正月3日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2012-11-29 13:22 | Comments(0)
2012年 11月 28日

嵐の後ー星雲・12月(2)

猛烈な風雪が去って晴天。
昨夜帰り際除雪したので、玄関前は雪が少ない。
湿った雪で非常に重かった。
久し振りの労働で朝腰が重い。
軽い腰痛でギックリ腰のようだ。
自転車には乗れないので、ひたすら歩く。
歩くと腰が矯正されて背筋が伸びる。

東京・鈴木余位氏より真剣な展示プランの問い合わせ
がある。
祈るように展示を考えている、と言う。
会場コンセントの位置やら、機材の搬入日、休日のやり
繰り。
映像の設定には種々の準備が要る。
映像作家石田尚志氏の片腕として多摩美大にいる俊英
鈴木余位さんの気迫が伝わってくる。
吉増剛造との競演は、昨年の東京都現代美術館での石
田尚志氏に続くものだ。
一年間日本国内はもとより海外まで吉増剛造を追いかけ
撮影し続けた吉原洋一氏の写真とともに、鈴木余位氏の
8ミリ映像もまた今回の吉増剛造展を彩る星となるだろう。
吉増さん自身の新作GOZO CINEも勿論だが、250葉の
新作草稿とともに、吉増銀河の織り成す星雲は如何なる
光と影の宇宙を創るか。
今から楽しみは尽きない。

網走の漁師佐々木恒雄さんから電話が来る。
昨日で船から上がったという。
明日札幌訪問と言う。
今冬は九州、東京、札幌と個展の予定が詰まっている。
漁閑期の冬季間画家に戻り、制作が始る。
ここでも3年ぶりの個展を是非とも楽しみに待っている。

経済的に厳しいこの冬、こうした友人たちの高い志の仕事
が私の心を支えてくれる。

*吉増剛造展「ノート君~古石狩河口から書きはじめて」
 :吉増剛造(詩草稿・映像):吉原洋一(写真):鈴木余位(映像)
 12月11日(火)-1月13日(日)月曜定休・正月3日休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2012-11-28 14:21 | Comments(0)
2012年 11月 27日

猛吹雪ー星雲・12月(1)

灰色の空気立ち込め雷が鳴り、氷雪交じりの猛吹雪。
部屋暗く灯明がやけに明るい。
位牌が蝋燭に光る。
コートの襟を立て帽子を目深に被り、休み明け出勤。
画廊に着くと吉増さんからのFaxが届いていた。
タイトルの打診。
サブタイトルに・・’古石狩河口から書きはじめて
と<’古>の追加。
先日の私のブログに反応して、とある。
活字印刷に間に合うかしら?

今日から本格的な冬が来た。
天地湿った氷雪に覆われて、白い星雲の季節だ。
星の結晶、雪の結晶。
暦ではまだ11月だが、心はすでに師走12月である。

*吉増剛造展「ノート君ー’古石狩河口から書きはじめて」
 :吉増剛造(詩・映像):吉原洋一(写真):鈴木余位(映像)
 12月11日(火)-1月13日(日)am11時-pm7時。
 月曜定休:正月1,2,3日休み。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2012-11-27 12:48 | Comments(0)
2012年 11月 24日

轍(わだち)を走るー緋月・11月(20)

昨日の雪で帰路地下鉄に乗る。
地上に出ると、雪がない。
あらら、西南地域は雪が積っていない。
今朝晴れたので、自転車に乗り出る。
西区の卸売り市場の辺りから路面に凍った雪。
自転車が轍に車輪を取られて横滑り。
両足を下ろして着地しながら走る。
競馬場の道はもう完全に路面凍結である。
それでも両足でバランスとりながら、ららら・・と走る。
エルムトンネルの上に入り、なんとか走行して到着。
普段の倍は疲れたなあ。
旧琴似川を境にして、雪の積り方が違う。
帰路はルートを変えなければならない。
夜凍結が進み、暗くさらに滑る轍路は危険だ。

吉増剛造展を考えて、ふっと星雲という言葉が浮かんだ。
古石狩川をかって銀河に例えたと言う古いアイヌの神話
を思い出したのだ。
大河石狩川が空に映って銀河となった、という神話。
吉増さんの石狩河口から始った大作の行く末が、この神話
と重なるように思えてきたからである。
今回途上として発表される5千行250葉の草稿は、明年完成
を目指してさらに書き進まれてゆく。
そこに随伴する吉原氏鈴木氏がこの星雲に一つの星のように
加わって輝く。
そんな壮大な長編詩の道行きを思うのである。

轍(わだち)を走る両輪のように、吉増剛造の言葉の格闘は
今日も続いて月末には送付されてくる。
詩の星雲が近づいて、やがて会場は言葉の銀河系となる。
光の川を渡る新星たち・・。
洋一さん、余位さん、頑張ろう。

*収蔵品展ー11月25日(日)まで。am11時ーpm7時。
*吉増剛造展「ノート君ー石狩河口から書きはじめて」-12月11日
 (火)-1月13日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
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by kakiten | 2012-11-24 14:17 | Comments(0)
2012年 11月 23日

雪がノートするー緋月・11月(19)

湿った雪が降り注ぐ。
一面の白銀世界。
冬が来た。
光が変わる。
地上から反射する白光が空間を漂い、
作品に留まる。
光のノート、note・・。

吉増さんから電話ある。
もう一度迷いが生じたようだ。
タイトル案、「光の河原」はどうか?と。
今朝の光を見ていると、相応しい気にもなる。
ただ今回は途上の作品展、3人の道行きには
ノート君で良いのではないか、と応える。
サブタイトルの<石狩河口から書きはじめて>の
意味も活きてくる。
<はじめて>が今回の3人のスタートラインにあるような
気がするのだ。
来年の大作完成展にこのタイトルは用意しよう、と結論。

タイトルひとつにも大きな意味がある。
多分今回の展示は、<光の河原>のように展開されるに
違いない。
しかし今回の主役はあくまで途上の草稿250葉の大束である。
それはファイルのまま見せる事を今のところ考えているので、
主役は分厚い草稿の束のままなのだ。
その周りを写真と映像が周回する。
それらは多分草稿の周りを周回する惑星のように存在するだろう。
その意味では映像と写真が<光の河原>となるのかも知れない。
250葉5千行に及ぶ中間の大作。
その二度とないのかもしれない巨編の一端を彩る道行きである。
この巨大銀河星雲の星ひとつとして、光の河原の小石のように
映像と写真が、ノートするのである。
洋一さん、余位さん・・・。

*収蔵品展ー11月25日(日)まで。am11時ーpm7時。
*吉増剛造展「ノート君ー石狩河口から書きはじめて」
 :吉原洋一(写真)鈴木余位(映像)
 12月11日(火)-1月13日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
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by kakiten | 2012-11-23 15:02 | Comments(0)
2012年 11月 22日

船が出るー緋月・11月(18)

あたふたと時と金に追われる毎日。
自転車でも疾走しているが、毎日自転車操業の方が正確で
ある。

吉増さんよりレターパックが2通届く。
一通は当初のタイトル案草稿、もう一通は訂正した決定案で
ある。
ふぅ~・・、と息遣いまで聞こえて来そうな感じだ。
最終タイトルは、<ノート君ー石狩河口から書きはじめて>
当初の<「紙ノ家」草稿展>に比べてより柔らかな率直さが
感じられる。
吉原洋一氏、鈴木余位氏との今回の展示を廻る交感がこの
タイトル変更に感じられる。
吉増さんも熱くなってきたなあ。
<ノート君>とは、それぞれ始まりの共有感を篭めた友情の
響きを保っている気がするからである。
これで、それぞれの<書きはじめてー>の並走が始った。
基軸となるのは、<石狩河口から>という場の存在であるが、
同時にそこを起点とする吉増剛造の軌跡がなによりも原点と
なる。
この稀有な詩人の軌跡を磁場として、吉原さんの写場が絡み
余位さんの映像が絡む。
未完の大作250葉の草稿と一年間吉増像を追いつづけた写葉
、それに8mmフイルムで燃える銅板小屋のように吉増展を撮っ
た映像と、それぞれがノートの<はじまり>のように展開される
だろう。

今回の展示は、ただ単にひとりの作家の作品を並べる事に主眼
はない。
見えない有機的な河口の存在が、皮膚の下の血脈のようにある。
そこを渡ってゆく、3人がいる。
そしてそれぞれが漕ぎ手であり船頭である。
ただ船そのものは吉増剛造という艇名であるのは確かだが・・。

*収蔵品展ー11月25日(日)まで。
*吉増剛造展「ノート君ー石狩河口から書きはじめて」
 12月11日(火)-1月13日(日)

 テンポラリースペース札幌ろ紙北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
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by kakiten | 2012-11-22 14:05 | Comments(0)
2012年 11月 21日

もうひとつの蝶と畑ー緋月・11月(17)

閃くように新たなタイトルが浮かんだという。
今朝の吉増さんからの電話。
「紙ノ家」草稿展というタイトルはご破算になり、新しい
タイトルを送ったという。
昨日はこのタイトルをめぐって数度のFAXのやりとり
が続いた。
果たして次如何なるタイトルが送られてくるのか。

吉増さんとのFAXのやり取りに吉原さん、余位さんとの
展示構成案のやり取りがメールで加わり一日が過ぎた。
展示発想が蝶のように飛びかう。
それらが展示というお花畑を創れば良いのだ。
吉増さんの今年初め<石狩河口から綴りはじめた>未完
の大作250葉の草稿にふたりが随走し並走するように構成
される今回の展示。
吉原洋一氏の2010年2月ー2011年2月一年間の吉増剛
造撮影写真に鈴木余位氏の昨年暮の吉増展と石狩河口撮
影映像が加わり、3人がひとつの道行きのようにそれぞれの
<綴りはじめ>が並走して構成される。
発端は昨年暮の「石狩河口/坐ル ふたたび」の吉増剛造
展であるが、さらに遡れば1991年大野一雄石狩河口公演に
触発された1994年の吉増剛造「石狩河口/坐ル」展に起因
する長い伏流水のような道程がある。
この時800行の名作詩「石狩シーツ」が生まれたのだが、今回
の未完の大作はすでに五千行の詩行を孕んで進行中である。
その過程で進行中の作品に追走するかのように、若いふたりの
写真と映像が随行するのである。

今回の展示の試みは蝶と花の新しい野原のようである。
作品が場を創り、作品が蜜を放つ。
同時に作品が蝶であり、作品がカルチヴェイトする畑ともなるの
だろう。
今タイトルひとつの決定がさらなる波紋を生み、空間の意思を
決めて場を培ってゆくのだ。
そんな気がする。

*収蔵品展ー11月25日(日)まで。am11時ーpm7時。
*吉増剛造展ー12月11日(火)ー1月13日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2012-11-21 12:55 | Comments(0)
2012年 11月 20日

蝶と畑ー緋月・11月(16)

休廊日の昨日、亡くなった友人のNの家に弔問に行く。
豊平川に近く西の山並みにも近い静かな真駒内の住宅街
に家はあった。
この地に引っ越してからは初めての訪問である。
生きている時に来てくれれば良かったのに・・と従妹の奥さん
K子ちゃんが言う。
言葉もなく仏前に手を合わす。
ふと祭壇脇を見ると蝶の標本が綺麗に整理され飾られている。
死ぬ前この場所で制作したという。
居間に入り故人の話を聞く。
庭に目をやると小さな畑があり、引越し当初石だらけの土地を
故人がこつこつと耕し畑にしていたという。
マメな人だったわ、と色んな思い出を語った後でぽつりと従妹
が言った。
そうだなあ、蝶と畑・・。
彼らしい生活を最後にして去ったのだ、と思った。
急に死んででもその後毎日のように知人が弔問に来るのよ、と
どこか誇らしげにK子ちゃんが言う。
彼との生活の幾多の苦労話もこの時やはりどこか誇らしげに感じた。
従妹のKと友人のNの培った愛の形を、この小さな畑と蝶の標本箱
のある部屋に感じて、私は家を辞した。

それから西北に下り旭ケ丘のM画廊へ向かう。
そこでグループ展の中嶋幸治さんの作品と本館展示の久野志乃展
を見る。
久野さんの作品は空間に溶け込んだ新たな展開を予感させる。
M画廊の空間を意識したのだろうか、森を意識的に取り込んでいる。
下に開いた窓の緑と室内の作品が呼応して、気持ち良い。

中嶋さんの作品はやはりグループ展ではなく、個展で見たい作品
である。
何故北欧の作家数人と一緒に見なくてはならないか、必然性がよく
見えない。
タイトルの「霜月」だけでは、主題とはならない。

休み明け吉増さん、余位さん、吉原さん、今田さんから相次い
で連絡がある。
ちょうど活字印刷の酒井さんも来て、案内状の打ち合わせに入る。
吉増展タイトル、私の読み違えで紙ノ象ではなく「紙ノ家」と知る。
正式には「紙ノ家」草稿展ー石狩河口から綴りはじめてーとなる。
余位さん、吉原さん、吉増さんとそれぞれ展示に向けエンジン全開
である。
今田さんは先日の大野一雄石狩河口公演、界川游行の映像鑑賞
のお礼だった。
友人とふたり映像を見た後の感動が新鮮な響きで語られていた。
ここでも見えない川そして石狩河口が時空を超えて押し寄せてくる。

*収蔵品展ー11月25日(日)まで。am11時ーpm7時:月曜定休。
*吉増剛造展「紙ノ家」草稿展ー12月11日(火)-1月13日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2012-11-20 15:15 | Comments(0)
2012年 11月 18日

石狩・道行きー緋月・11月(15)

霙交じりの雪、雷。風も強い。
大荒れの一日。

昨日Iさんとその友人と共に久し振りに大野一雄石狩河口
公演のDVD映像を見る。
ふたりとも最後まで食い入るように見ていた。、
その前に「’89アートイヴェント界川游行」も見せたので
随分と長い時間見ていた事になる。
しかもふたりともまだ幼い時代の映像なのだが、そこに
少しも古さや退屈を感じている様子はなかった。
私にとってこれらの映像は今の原点でもあり、何度見ても
その度に新鮮な感動がある。
ふたりが帰ってパソコンを開くと、東京の鈴木余位氏から
熱いメールの返事が届いていた。
吉増展展示に関する返事である。
ちょうど石狩河口の大野先生の命溢れる舞踏を見たばかり
だったので、その内容の関連性に心撃たれるものがあった。
この日朝吉増さんから展示内容への新たな連絡があった
ばかりである。
タイトルは仮題「紙ノ象ー石狩河口から綴りはじめて」。
余位さんの提案は、今回展示の大作詩の起点となった
昨年暮の吉増展「石狩河口/坐ル ふたたび」の8mm
映像と余位さん自身の歩いた石狩映像も併せて展示に
加えたいという内容だった。
吉原洋一氏の3・11を含めた吉増剛造の一年間を撮り
続けた写真とともに、今進行中の大作250葉の草稿と
いう正に<石狩河口から綴りはじめて>を彩る濃い展示
となる予感がするのである。
映像と写真と草稿という展示方法の異なる環境整備をこれ
から工夫して構成していかねばならない。
吉増さんの5千行に及ぶという草稿とともに、空間をどう創
りあげていくか。
これはもう<石狩・道行き・吉増剛造>とでもいうべき私を
含めた吉原洋一・鈴木余位3人との道行きのような感じが
する。

偶然来合わせたIさん達に導かれるように、大野先生もこれ
に加わって新たな石狩・道行きが始ってきたかのようである。

*収蔵品展ー11月25日(日)まで。
*吉増剛造展ー12月11日(火)-1月13日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2012-11-18 14:06 | Comments(0)