テンポラリー通信

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2008年 12月 31日

大晦日ーDecember voice(25)

朝から大荒れ。風、湿雪。
しめ縄の向こうにヤオヨロズの神。ヤオは、チQくんの別名でもある。
簡単に掃除する。自宅も出掛けに掃除してきた。
お掃除とは限(きり)のないものである。気持ちの限(きり)が大切だ。
此処に引っ越して、初めて落ち着いた気持ちで掃除している。
今夜は、さっぽろ最後の大晦日となるチQさん、佐々木さんと過ごす。
熊谷直樹さん特製の応援Tシャツでも着ようかしら。
3回目の年末大晦日。ワン、ツー、スリーと3年目を迎えるのだ。
十勝へ向かう電車の中から、携帯メールが届く。
國枝エミさんの実家に向かう中嶋幸治さんからだ。
いよいよ彼女の実家初訪問の日。
昂ぶり、緊張する心がメールの行間に滲んでいる。
それぞれの×1、決して><と分離し、相対化することなく、がっぷり四つに組ん
で<×>を位置せよ!
(×)を真ん中から分断する(>)と(<)であってはならない。
中央>地方・勝ち組>負け組・都心>場末・この関係性には、相対化の悪無限
がある。個として×1を大事にせよ。
中嶋・國枝、佐々木、チQさんに贈るさっぽろ発の言葉である。
それは同時に、私自身への今への軸心となるものでもある。
今(コン)テンポラリースペースの×位置の座標軸でもある。

みなさま、いいお年を!

*佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」-1月18日(日)まで。
 am11時ーpm7時:正月1,2日休廊・月曜定休。
*及川恒平ソロライブ「冬の鏡」-1月12日(月)午後3時~
 入場料3000円・予約2500円:定休日開催。
*谷口顕一郎展ー1月9日(金)-23日(金)大阪市西区京町堀1-6-12
 AD&Aギヤラリー:大阪・ハンブルグ友好都市提携20周年記念個展
 に出張で1月20日から休廊。
*高臣大介ガラス展ー1月27日(火)-2月8日(日)
*佐藤義光個展「別世界」-2月10日(火)-15日(日)
*野上裕之個展ー2月17日(火)-25日(水)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2008-12-31 13:38 | Comments(2)
2008年 12月 30日

暮れる年ーNovember voice(24)

昨日6時間ほどもかかってトイレ工事が終る。
今年最後の何かが抜ける。厄払いだなあと思う。
佐々木さんが来て、仕事をする。ふっと及川恒平さんのCDをかける。
「冬のロボット」「引き潮満ち潮」佐々木さんにとっては父の世代の人だが、歌に
年齢はない。10年間の歌手断念の後の復帰第一作「緑の蝉」収録の曲である。

 吹雪に閉ざされて 言葉もなくしたころ
 季節に身をまかせ そして生きる  (引き潮 満ち潮)

20代に作詩作曲したというこの曲を復帰後再び唄った時、
その歌の心には10年の雌伏の時間が、深く沁み入るようにあるのだ。

 冬のロボット ラジオをひろった
 知らないことばがこぼれてくるだけ
 ひとり困ってもとへと戻した
 「ウマレタコロノコトヲオシエテ」   (冬のロボット)

この曲にも都会の商業主義のなかで、自らのアイデンテイーを模索していた時期
の心象が濃く反映されている。
故郷網走へ来春帰る佐々木さんの心に、この歌の何かが応えていた。
時代も環境も違うふたりの<ウマレタコロノコト>、場・ランドへの回帰・復活がきっ
と基調低音のように響いていたに違いない。
1月12日、佐々木さんの絵の前で、及川さんが唄うのだ。
不思議な廻り合せである。
釧路育ちの及川さんの透明な声と、網走の流氷の海が同じ北の空気感となって、
会場に満ちる日が来る。
その反対の壁には、溢れるような南の色彩を湛えるチQさんの絵が広がる。
及川コンサートの12日にはもう、チQさんは沖縄に行っていないのだが、ここでは
及川さんと佐々木さんがしっかりと北を発して、彼にエールを送るだろう。
S役所のファイン役人熊谷直樹さんが来る。
テンポラリーのTシャツ青・赤・黒3色、S・Lサイズ完成。早速佐々木さんお買い上
げ。網走へ持って帰るという。先日ライブ会場でギターの古館賢治さん、アルトサ
ックスの仲西浩之さんが着用したものである。
これは、熊谷さんの個人的応援・エールの賜物である。
テンポラリーのTシャッを着て何処へでも行けという応援の気持ちなのだ。
さっぽろのかっての河川図をデザインしたこのTシャッは、見えないさっぽろのランド
の地図でもある。ここからRepublic of Ishikariが始まる。
ランド再生の視線と拠点である。
深い処(ところ)で、今それぞれの国(ランド)が燃えている。

夜、佐々木さんに手伝ってもらい、しめ縄を入口に張る。
外から見ると、神社のよう。
チQさんの作品が、太陽神のようにガラスの向こうに輝いていた。

*佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」-12月23日(火)-1月18
 日(日)am11時ーpm7時:正月1,2日休廊・月曜定休。
*及川恒平ソロライブ「冬の鏡」-1月12日(月)午後3時~
 入場料3000円予約2500円:ふたり展定休日開演

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503


 
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by kakiten | 2008-12-30 16:50 | Comments(0)
2008年 12月 29日

燃える日・漏れる日ーDecember voice(23)

トイレの便座修理で休日出勤。年末土壇場で出費大なり。
昨日は東京から沙知さんが来る。久野志乃さん、中嶋・國枝さん、ドイツのKさん
NHKのIさんと多士済々。佐々木さんふらふらの千鳥足。
燃える日曜日だった。ただ、老朽化したトイレ、全面的に修復工事の様相。
築50年の古民家、ここに来てやれやれである。
上部構造・下部構造。両方併せて人間社会というもの。
燃える日もあれば、漏れる日もある。
志(こころざし)のランド、消耗のランドフイル。
今年最後を送るに相応しい出来事かも知れない。
工事中、表瑞木さんが来る。関西出身の柔らかな感性の人である。
十勝の梅田さんの時以来だ。工事中の固い時間に、そよとした話し振りに救われ
た。見かけ、話し振りは柔らかだが、芯の強い心根、世界中を歩いている見聞の
広さが適確にチQさん、佐々木さんの作品を読み解く。
佐々木さんの物事への凝視する視軸。チQさんのさらなる広さへの展開。
その各々の視座を適確に感じ取ってくれる。
掃き溜めに鶴の感ありだ。不思議な女性である。ひき会せてくれた十勝の梅さん
に感謝する。関西人特有の騒々しさのない軽やかさ、柔軟性は見事で北には希少
な人柄と言うべきか。こういう時間だからなおそう感じたのかもしれない。
トイレの床板も外し結構な工事中なのだ。
隣のテーラー岩澤さん、親身に相談にのってくれる。
昨日は休店だったので相談しそこなったが、早目に相談すればよかった。
こういう事に関してはさすがに経験豊富で適確である。
手仕事・実の人である。工事屋さんもたじたじだ。
人生まだまだ修行の事多し。


*佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」12月23日(火)-1月18日
 (日)am11時ーpm7時正月1、2日休廊・月曜定休。
*及川恒平ソロライブ「冬の鏡」-1月12日(月)午後3時~
 入場料3000円予約2500円:ふたり展は定休日で休廊。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2008-12-29 15:00 | Comments(0)
2008年 12月 28日

水洩れーDecember voice(22)

朝着くと水の漏れる音。トイレの便座から水が止まらない。
凍結して管から水漏れ。今日は燃える日曜日なのに、ほんとに水を差すとは
この事だ。修理屋さんに電話する。混んでいるようでどこもすぐには来てくれそう
もない。寒気が急に続いて水道のトラブル続いているよう。
昨日は、かりん舎の忘年会でチQさんと出席。盛り沢山の料理に舌鼓。
坪井圭子さん、高橋淑子さんの手料理に感服。
多勢の人が詰め掛けていた。出版を通しての幅広い人脈にも感心する。
NHKのIさんも来て、故村岸宏昭さんの話をする。Iさんは個人的に村岸さんの
生き方に興味を持ちラジオ番組の自主企画を計画している熱い新人である。
同世代の生き方の共感、そして同時代への熱い眼差しを持つ人でもある。
いい番組になる気がする。東京のSさん、Jさんともコンタクトをとり会っているの
だ。この個人としての熱意は本物と思う。今日佐々木さん、チQさんのふたり展に
来廊の予定だ。ドイツのKさん、中嶋、國枝ペアーも絶対来ると言っていたから、
この交錯する時間が楽しみである。映像作家大木裕之さんも来春そうそう来廊と
コメントある。秀作「メイ」を完成させ、溌剌とした大木さんとの再会も楽しみである
。彼はそのブログでランド←→ランドフイルと形容して私の事を書いていた。
最終ゴミ処理場(ランドフイル)とランドのふたつの対峙関係に、現代のリアルが
存すると私は思う。ランド(国・大地)の復権。それは、ランドフイルの現在と激しく
対峙しつつ、我々の生きる<場>を深く垂直に見詰める視座となる。
ささやかな試みとして、佐々木×チQ展のさっぽろもまた、その視座の内にあるの
だ。この対極にあるふたつの<ランド>の様態こそが我々の現実である。
沖縄・網走・その南北の視点からその間に広がる見えざる<ランド>のイシカリ・
さっぽろの再生こそが主題でもある。明年に向け私の生きる主題・トニカである。
都市の下部構造ー汚水の逆襲。しかし、溢れるものは汚水だけでは断じてない。
これもまた、象徴としてのランド←→ランドフイルだ。

*佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」
 12月23日(火)-1月18日(日)am11時ーpm7時:正月1、2日休廊・
 月曜定休
*及川恒平ソロコンサート「冬の鏡」-1月12日(月)午後3時~
 入場料3000円予約2500円:定休日開催
 
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2008-12-28 13:30 | Comments(0)
2008年 12月 27日

白と青の世界ーNoveber voice(21)

荒れた日があけ、一転晴れる。
青い空と白い雪の世界だ。
昨日は道新M記者の取材。M記者とは’91年秋の大野一雄石狩来札舞踏公演
以来。旧交を温めあう。前回斎藤沙貴子さんを取材した同じ新聞の記者氏の連
絡で再会となる。再会は別にして、今回のふたり展の取材で佐々木さん、チQさ
んと会う。きびきびとM記者の、簡にして要を得た質問が続いた。
それぞれの札幌、それぞれの旅立ちの動機は、M記者の心に触れたようだ。
来春の紙面にふたりの雄姿が載るだろう。
長崎のSさんからメールが届く。来年2月個展をしたいという。
残念だが2月は無理と返事する。掛け替えのない2月を迎える3人が決まってい
る為だ。尾道の野上裕之さん、gla_glaの高臣大介さん、花の佐藤義光さんと
続き、月末私はチQさん、豊平ヨシオさんのいる沖縄へ行く。
咽ぶような電話を頂いた美術家豊平さんにはこの際どうしても一度会いに行かね
ばならぬ。ちょうどチQさんも沖縄に行ったばかりで向こうで再会となる。
Sさんのせっかくの機会残念である。
今日の朝の光は実に美しい。ふたりの作品が降り積もった雪の反射に浮き上がり
、その柔らかな光に包まれている。
隣のテーラさんが見え、31日お蕎麦を打つので居るかと聞く。
勿論居りますと応えた。年越し蕎麦をご相伴できるのだ。
ちょうど展示を見に来ていたHさんがうらやましがる。Hさんは十勝の実家に明日
帰るからだ。
昨夜はチQさん燃えて、ハイローズを聞き踊りながら絵を描いていた。
閉廊後焼き鳥やMに行く。今月からきよたという店名がまるたになり、引継ぎに
いた前のママさんが新店長を紹介してくれ、お燗一本おまけしてくれる。
ある企業のチェーン店のようになり、個人の店の暖かさがサービスに変わる。
マニアルの効いた効率重視の店に変わるような予感。
ヒデさんの控えめだが暖かい笑顔が良かったから。

*佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」ー12月23日ー1月18日
 am11時ーpm7時:正月1,2日休廊・月曜定休。
*及川恒平ソロコンサート「冬の鏡」-1月12日(月)午後3時~
 入場料3000円予約2500円:定休日開演

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1ー8斜め通り西向
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by kakiten | 2008-12-27 14:49 | Comments(0)
2008年 12月 26日

白く、冬燃えるーDecember voice(20)

きた~っと、一気に真っ白な闇。
燃える冬だ。
風雪強く、傘歪む。
昨日までのどっちつかずの風景が、白と黒の世界に変わった。
今日はチQさん休勤日。午後から会場に来て
溜まりに溜まった想いを、会場で描くだろう。
佐々木さんの札幌の街のような方形の展示。その中で蠢いている彼のさっぽろ
。この対照的なふたりの四つに組んだ展示がいい。
赤、青、黄の原色が乱舞し、銀のマーカーが縦横に走るチQさん。
かっちりと方形に組まれた展示に、都会の狼のような暗い色調の佐々木さん。
毎日会場で描かれている佐々木さんの新作は、チQさんの色が映ったかのよう
に新たな地平を見せている。
佐々木さんの7年、そのさっぽろが今変貌しつつある。
方形のキャンバスに塗り篭められた世界が、キャンバスを突き破って内側から
はみ出そうとしているのだ。
青、赤、黄の下地からぬっと出現してくる何かがある。
進行中の作品4点。これらはもう、都市のなかの淋しい群のひとつではない。
個である。ぬっと出てきた個である。都市と対峙する個である。
キャンバスの中に沈んではいないのだ。
形容という。形は外在する要因から<かたち>を成す。
容は同じく<かたち>と読むが、これは内在する要因から<かたち>を成すと
いう。容貌という場合の容(かたち)である。
佐々木さんの作品は今、内側から容(かたち)を創るときにある。
B4版20点の作品群は、3×3のかたまりをふたつ並列し18点展示している。
その9点のふたつの作品群の間に2点、会期直前に描かれた孤影の自画像と
思える作品がある。
これらと今現在進行中の大きなキャンバスの4点は、明らかに違うのだ。
画布の内側から割って顕われる強い意志のように人物があるのだ。
作品は当然のように、生きる事と深く関って顕われる。この当然の事が勇気であ
る。見る者にも、描く者にもその波長が伝わるのだ。
都市という無機質な囲繞するものから、一輪の福寿草のように割って出てくる命
があるのだ。発つ前の、これは佐々木さんの柔らかな、しかしきりっとした意志の
根がそうさせていると思える。
今日会場に詰めるチQさんは、どうこの佐々木さんを感受するだろうか。
南の島へ発つ彼と、北の流氷の海に生きようとする佐々木さんの対比が今、くっ
きりと会場に生きる個の太い描線となって今日の白い光の会場に顕在化するに
違いないのだ。
ヌゲヌゲ、変身リベンジャースーパーファイトバック、ブンブンだぜ。
                              (ハイローズから)

*佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」
 12月23日(火)-1月18日(日)am11時ーpm7時:正月1,2日休廊・月曜定
 休
*及川恒平ソロコンサート「冬の鏡」-1月12日(月)午後3時~
 入場料3000円予約2500円:定休日のライブ。

 テンポラチースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2008-12-26 12:24 | Comments(0)
2008年 12月 25日

ボイラーギヤラリーの2人ーDecember voice(19)

今はないフリースペース旧プラハのボイラー室。
そこをギヤラリーにして集った人たちがいた。そのなかにふたりがいたという。
佐々木恒雄さんと平野貴弘さんの出会いである。
平野さんは、当時ヤオくんという名だったらしい。今は通称チQくんという。
なかに当時北大生の村岸宏昭さんもいた。
今は東京に住む沙知さん、雄城さんと多士済々であった。
この旧知のふたりが今、さっぽろを去るにあたって、年を跨いでふたり展を開いて
いる。この後沖縄と網走、それぞれ南と北に遠く別れるのだ。
この時さっぽろが見える。去る時に見える。
ふたりの個が踏む、踏み板のようなさっぽろがある。
その共有するもの。それが今回の主題である。
離れようとする時、見えるものがあるのだ。
そしてそこに、僕らもいる。もうさっぽろを離れた人たちもいる。死んだMもいる。
佐々木さんもチQさんも現代の木田金次郎のように、北の海に、南の島に生きる
だろう。描く事を捨てず、労働しながら生きるだろう。
再びここで会うことは二度とないかも知れないし、また会えるかも知れない。
だがこのふたり展は、もう二度とない。一期一会である。生きる事そのものなのだ
。燃える街角。スパークする斜め通り。テンポラリースペースは今、そういう時間
にある。ふたりの気持ちが燃える。ふたりのボイラーギヤラリーとなっている。
チQさんが、自らミクシイに記している。
  (ここは)爆心地になる。直視したっていい。無視したっていい。
   答えは何年後、何十年後って向こうにあるんだからな。
彼は心の昂ぶりを、爆心地と表現している。そして、その波及する心を語っている
。チQさんから遅れて来年4月網走へ発つ佐々木さんは、昨年時の個展で氾濫
した心を今、もっと距離を置いて溜めている。このふたりの対比がいい。
それがふたりの作品空間にメリハリを与えている。
旅費稼ぎに元旦も夜遅くまで働くチQさんの、僅かな休みに燃える心が会場で炸裂
するだろう。会場はふたりのライブドローイングで寒気を溶かすに違いないのだ。
熱い踏み切り板さっぽろ。年末年始は燃える日々となる。

*佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」
 12月23日(火)-1月18日(日)am11時ーpm7時
 正月1、2日休廊・月曜定休
*及川恒平ソロコンサート「冬の鏡」-1月12日(月)午後3時~
 入場料3000円予約2500円:定休日開催。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
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by kakiten | 2008-12-25 12:39 | Comments(0)
2008年 12月 24日

開くもの・閉じるものーDecember voice(18)

個に結晶せず、<私>に流れるものもある。
私情の禍々しき凶気が、膿のように渦巻く事もある。

 あらゆる行為から
 一つのものを選ぼうとするとき
 最悪のものを選んでしまうことには
 いつも個人的なわけがあるのだ
 ・・・・・・
 ポケットのマッチひとつにだって
 ちぎれたボタンの穴にだって
 いつも個人的なわけがあるのだ  (鮎川信夫「橋上の人」)

(私)の陥穽に陥ったまま、私情に流れ出す時もある。
その時人は、さらに傷を深くする。そして他者をも深く傷つける。
その正当化できない(私)は、さらなる泥沼に落ち込むのだ。
美しく凛々しいだけの人間なんて、いやしない。
しかし(私)を、私情から透徹し<個>の鋼へと見据える眼差しは存在する。

 おまえはからっぽの個だ
 おまえは薄暗い多孔質の宇宙だ
 おまえは一プラス一に
 マイナス二を加えた存在だ     (同上)

久し振りに戦中・戦後を深く生きた詩人鮎川信夫の詩を思い出していた。
時に、美術の多くの人たちの作品を受け止めながら、表現者の毒に塗(まみ)れ
ることもある。
そしてその時ふっと落ちてくるようにこの詩の一節が浮かぶのだ。

   ちぎれたボタンの穴にだって
   いつも個人的なわけがあるのだ

この<個>と(私)の間を、己(おのれ)という自己が生きている。
それは他者という自己も同じである。
作品に結晶せざるもの、個に透徹せざるもの、その間(あわい)を
日常というのだろうか。
佐々木恒雄さん、チQさんの作品が午前の陽光に美しい日。
発つ前のふたりの小さな踏み板のようなさっぽろが、いい。

*佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」
 12月23日(火)-1月18日(日)am11時ーpm7時
 (正月1,2日休廊・月曜定休)
*及川恒平ソロコンサート「冬の鏡」-1月12日(月)午後3時~
 入場料3000円予約2500円:ふたり展定休日のライブです。

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2008-12-24 12:14 | Comments(0)
2008年 12月 23日

ランド!ホップする時ーDecember voice(17)

昨夜遅く佐々木恒夫×チQふたり展展示。
平野貴弘さんことチQさんの仕事の関係で午後9時からの搬入となった。
沖縄へ行く資金稼ぎの為最後まで仕事なのだ。
石狩浜の土泥がこびり付いたコンパネ、写真用のB4のパネル等が6点ほど飾られ
る。この上に会期中さらに描き加えられていく。
明るい黄・赤・青の色彩が自在である.もう、沖縄へ絵は跳んでるなあと思う。
一方佐々木恒雄さんは、対照的にかっちりとシンメトリーに展示している。
昨年の個展時とはまた、一味違うきっちりとした意思のようなものを感じる。
来春4月網走へと立つ前の序奏のような押さえた息を溜める展示だ。
チQさんはもう、羽ばたいているかのようだ。
一昨日斎藤紗貴子さん最終日、Kさんが来て中嶋幸治・國枝エミさんが来た。
この日もなんとも暖かいいい夜だったが、この3人が佐々木・チQ展には絶対
来ると言って張り切っていた。
十勝、津軽、網走、沖縄、ドイツ、この遠くバラバラなそれぞれの立ち方はどうだ。
この人の個の重なる処に、地理や時を越えて場としてのコンテンポラリーな場が
ある。それを仮にイシカリ・さっぽろと呼ぼう。そこに私たちの生きている時・処(
時・空)が存する。それを今<ランド!>と呼ぶ。
表現の個の根を時空に深く張り、志の眼差しを空に伸ばす。そして、放つ。
個が類へと繁る。公と私、自と他、彼と我その閉塞する関係性を打破し、世界に
触れる為に、深い個を生きる。それを表現の基底として思うのだ。
cultivate(耕す)ことなきcultureはない。
生まれも性別も土地も相違する5人の熱い想いが、重なる見えざる大地。
それを私たちは同時代の大地、ランドとして中央・地方、都心・場末、人口の多
寡等の区別・差別・分類の隘路の境を超え、個別性のまま共有する真の界(さか
い)を奪還しなければならない時代を生きている。
佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」は、正にそのようなトニカで
これからふたつの年を跨いで始まる。

*佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」-12月23日(火)-1月
 18日(日)am11時ーpm7時:正月1,2日休廊・月曜定休

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
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by kakiten | 2008-12-23 12:22 | Comments(0)
2008年 12月 21日

師走の訪問者ーDecember voice(16)

朝一番に洞爺の高臣大介さんが来る。昨夜法邑ギヤラリーの5人展オープニン
グで、熊谷直樹さん、ドイツ在住のKさん、酒井博史さんに会ったという。
思いがけない邂逅に多いに盛り上がったようだ。
一昨日の仲西浩之さんのエレガントピープルに続いて旧友たちとの出会いが続
き、熊谷さんの笑顔の絶えない姿が目に浮かぶ。
高臣さんと明年早々1月後半の個展の打ち合わせをする。
今回は灯りをテーマにするという。キャンドルを多くし、開廊時間も延長して灯り
を見せたいようだ。オープニングにはカンテレの演奏を久し振りに聞かせたい意
向。雪と灯りとガラス。gla_gla高臣大介の世界である。
夕方、噂のドイツのKさんが来る。大阪での個展が来春早々あるとの事で張り切
っている。その後はビールとお酒の宴。旧交を暖め、師走に近い夜が更けた。
今日で斎藤紗貴子展も終り。北海道新聞朝刊コラム欄に、斎藤さんの個展記事
が載る。記者氏との長年の友情が、今回の個展に至る経緯を押さえていて、暖か
ないい記事となっていた。

*斎藤紗貴子展「キャノンはない。携帯がある。」-21日(日)まで。
*佐々木恒雄×チQふたり展「ランド!ホップする時」-12月23日(火)-1月
 18日(日):正月1,2日休廊・月曜定休。
*高臣大介ガラス展「雪とgla_gla」-1月27日(火)-2月8日(日)

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503
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by kakiten | 2008-12-21 12:28 | Comments(2)