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テンポラリー通信

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2008年 06月 11日

・・・の後ー夏の年(sak-pa)(9)

部屋は、耕された後の荒野に似ている。
法事の終えた次の日の朝、部屋を出る。
挨拶状も出来て、gla_gla高臣さんに住所添えて
北大前郵便局から速達で送る。
ギヤラリーに着く。朝の光に、周さんの色彩が乱舞している。
ふたつの部屋。ふたつの荒野。
埋もれているカーテンの色、揺れてるテーブルクロス。
引出しのタッチ、箪笥の翳。窓の風。
日常の耕された記憶が、ここでは非日常の貌(かお)をして、
散々と経(た)っている。
不思議な同時性を、ふたつの部屋の往還に感じていた。

周さん、
私事の解釈で申し訳ない。
きっと違うのだが、きっと同じなのだ。
その目の先に触れている、詳細な日々の岬。
埋もれているフーガ。
グレングールドより、やはりジョンルイスのバッハを流そう。
岡部亮さん、
俺また踊っているよ。

*斎藤周展「おおらかなリズム」-6月7日(土)-22日(日)am11時ーpm7時
 月曜定休・休廊
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-73-5503

by kakiten | 2008-06-11 11:24 | Comments(0)


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