部屋は、耕された後の荒野に似ている。
法事の終えた次の日の朝、部屋を出る。
挨拶状も出来て、gla_gla高臣さんに住所添えて
北大前郵便局から速達で送る。
ギヤラリーに着く。朝の光に、周さんの色彩が乱舞している。
ふたつの部屋。ふたつの荒野。
埋もれているカーテンの色、揺れてるテーブルクロス。
引出しのタッチ、箪笥の翳。窓の風。
日常の耕された記憶が、ここでは非日常の貌(かお)をして、
散々と経(た)っている。
不思議な同時性を、ふたつの部屋の往還に感じていた。
周さん、
私事の解釈で申し訳ない。
きっと違うのだが、きっと同じなのだ。
その目の先に触れている、詳細な日々の岬。
埋もれているフーガ。
グレングールドより、やはりジョンルイスのバッハを流そう。
岡部亮さん、
俺また踊っているよ。
*斎藤周展「おおらかなリズム」-6月7日(土)-22日(日)am11時ーpm7時
月曜定休・休廊
テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
tel/fax011-73-5503