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テンポラリー通信

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2008年 06月 07日

斎藤周展始まるー夏の年(sak-pa)(5)

朝、会場に着くと周ワールドが保育園の壁のように広がっていた。
あいにくの雨模様の曇天だが、照明を点けると外の弱い自然光とあわさって、
きらきらと暖かい色の世界が跳んでいる。
幼子のよさこいソーラン、展示のリズムがふっと、そんな言葉を想起させた。
ソングと同じように、絵画にも律動がある。色彩が旋律とすれば、コンセプトは、
歌詞。展示の展開、絵筆の勢いは、律動・リズムである。
斎藤周さんは、律動の作家と私は思う。
ここには、まだ春の、夏の序奏があるようだ。
この個展をひとつの区切りとして、しばらく個展はしないと言う。
昨年から、あるリズムに乗って連続してきた表現のひとふし、その集約・凝縮が
今回の展示にはある。昨日は徹夜、さらに会期中増殖するという。
床から、壁、天井に向かってブーメランのように、飛行物体が跳んでいる。
晴れた日の光との競演も楽しみである。

長らく音信のなかったまるちゃんこと、宮島宏美さんからこのブログにコメントが
ある。東京で結婚して姓は変わったようだが、変わらずまるちゃんの名で連絡を
頂いた。こんな拙ない文をずっと読んでいてくれて、今回堪らずメッセージをくれ
たのだ。元祖まるちゃん、嬉しい事です。お子さま連れていつか是非来て欲しい
。継続していてよかったとしみじみ思う。彼女の作品は、今もここに飾ってある。

遠い時間と場所を繋いで、ランラン、ランと弾むように斎藤周展が始まる。
しばらくは、彼のリズムに眼と耳をかたむけながらも、村岸宏昭論を書かねばな
らぬ責務がある。締め切りは今月半ば。

*斎藤周展「おおらかなリズム」-6月7日(土)-22日(日)am11時ーpm7時
 月曜定休・休廊

 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8北大斜め通り西向
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2008-06-07 11:42 | Comments(0)


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