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テンポラリー通信

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2007年 09月 08日

見透かされることー秋の序奏(7)

茨城に嫁いでいる妹から小包が届く。2週間ほど前のこと。中身はブリーフと佃
煮。変な取り合わせだが重宝する。もうひとりの妹からも靴下とブリーフが1ヶ月
前に届いていたので私はすっかりブリーフ長者になってしまった。見透かされる
こと。昨日石田尚志さんと祢津悠紀さんから電話が来る。この間のブログ読んで
ますという内容だった。それと最終日の返送の段取り等費用は着払いでとか細か
く指示があった。ご夫婦ふたりでさっぽろに来て滞在し作品を設定しかつ気配り頂
いてなにもおもてなしも出来ずこっちの方が恐縮する。昨夜遅く台風の影響で遅
れながらも九州から阿部守さんが到着した。しばし石田さんの作品を見た後いつ
もの焼き鳥屋へ行く。1年ぶりの再会。この間のことを種々話す。来週からの展示
に向けて明日明後日は石狩河口滞在の予定と言う。いい時間になり席を立つ前に
トイレに行った時今日は奢りますと言って阿部さんが支払いを済ませていた。逆だ
よと思う。自分では意識的に見せてはいない積りの部分を他者が見抜いている。そ
の弱さを突く人もいるがその弱さをそっと包むように接する人もいる。公の立場では
ない。私の立場である。公の立場の人は弱さに対して嵩にかかってくる。ブリーフと
佃煮。ここにも公がない。公であればあたしや佃煮か!と憤然とするかも。遠くから
来てもトランスペアレント(透明な)な心は見透かしている。今朝台風が抜け暖かい
青空が広がる。酒井さん唄ってくれるかなあと阿部さんが昨夜呟いていた。どんな
展示になるのか。月曜日1日かかって準備される。石田尚志展も今日入れてあと2
日である。九州と東京の優れた作家であり友人であるふたりに感謝する。

*石田尚志展ー9日(日)まで。:新作「海の映画」を中心に「フーガの技法」「部屋
 /形態」等を上映。
*阿部守展ー11日(火)-23日(日):九州福岡在住の鉄の造形作家。鉄の原点
 を石狩河口を通して追求するインスタレーシヨン。南の島から北の島へと何が彼
 を駆り立てているのか。その成果を見詰めたい。
*中嶋幸治展「Dam of wind、for the return」-25日(火)-30日(日)
 :青森出身の24歳。札幌在住半年で感じた風の違いを青森の故郷の土を使って
  表現する風のインスタレーシヨン。風と土。新鮮な感性がさっぽろをどう捉える
  のか。注目したい。
 
 テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り入り口
 tel/fax011-737-5503

by kakiten | 2007-09-08 11:50 | Comments(2)
Commented at 2007-09-08 11:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-09-08 12:53
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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