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テンポラリー通信

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2007年 07月 31日

姫たちの夏ー夏の旗(51)

さすがに疲れたのかここ1ヶ月休まなかったので昨日1日ぼんやりTVと昼寝して
過ごす。参院選挙の報道を見ていた。どこも同じような顔の候補者が出て勝った
負けたの経緯を報じている。姫と呼ばれる女性候補の話題が多い。変わり目の激
変期の予兆のように女性が出てくる。ワイルドサイド。秩序の乱れる時自然に女性
性の世界が現出する。<女性性は社会性と対抗する概念なので、どんな社会に
も帰属しえない、要するにwild sideの性質をもつ。>(「where?-wild side
への帰還の問題」-田中綾)。引っ越して住民票を届けなければ投票用紙の交
付も無いその事にすら無関心でいた人間が突如として社会意識に目覚め人に
社会の改革やら何やらを訴え立候補する。それをまた人数稼ぎの思惑で応援し
推薦する。志も何もあったもんではない。皮肉な事にそんな候補が当選し仕事人
らしいいかにもベテランそうな人間が落選している。東京の姫の候補者の話である
。この女性候補は不在者投票にマスコミを引き連れ堂々と投票所に向かいそこで
拒否され初めて気付くのだ。そしてそれからの言い訳が母親をひとりで仕送りし生
活を支えたとか同じ姫議員の先輩の間違いは誰にでもあるという慰めに涙すると
かこれら理不尽な情の論理でとにかくも自らの過ちを乗り切ってしまうのだ。これ
も女性の論理である。一方虎退治とかいって凛々しくも居あい抜きで縫い包みの
虎を一刀両断して切り捨ててしまう寸劇の通りこちらもベテランの仕事師の政治
家に勝った姫候補もいた。これも女性ならではの凛々しさである。こちらの姫はむ
しろ王子に近い。宝塚のショーのようである。女性は凛々しく、ワイルドサイドに主
役となっていく。男は益々女々しく女の腐ったようになる。志の乏しい時代なのだ。
そしてこの女性のワイルドサイドな混沌と無秩序こそが正当な時代の荒地である
事から眼を背けてはいけないと思う。虚しい能書きを垂れるのを聞くよりも余程こ
ちらの方がスリリングなのだ。だからといってホスト紛いになろうとは思わない。
where?とワンカップ一杯の海を見詰めて自問する。

*村岸宏昭の記録展「木は水を運んでいる」-8月7日(火)-12日(日)
 am11時ーpm7時:1~6日展示準備で休廊(会場造りをしています。)
 :併催遺作コンサート10日(金)午後6時~於ザ・ルーテルホール(大通り西6)
 :追悼ライブ6日(月)午後7時~於ライブハウス「LOG」(北14西3)
  7日(火)午後7時~於カフエエスキス(北1西23)
*及川恒平ライブ「だきあえぬうお」-8月18日(土)午後6時~予約2500円
 当日3000円
*Psalmライブー8月19日(日)午後6時~入場料1000円
*佐々木恒雄展「crickers」-8月21日(火)-26日(日)
*石田尚志展ー8月28日(火)-9月9日(日)
*阿部守展ー9月11日(火)-23日(日)
*中嶋幸治展「Dam of wind for the return」-9月25日(火)-30日(日)
*毛利史長・河合利昭展「散土不一致ーsand which」10月1日(火)ー12日(
  金)
*石田善彦追悼展ー10月23日(火)-28日(日)
 
   テンポラリースペース札幌市北区北16条西5丁目1-8斜め通り
   tel/fax011-737-5503 Email:temporary@marble.ocn.ne.jp

by kakiten | 2007-07-31 12:52 | Comments(0)


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